UFCとDCTアブダビがパートナーシップを2028年まで延長

現地時間19日（木）、『TKO Group Holdings（TKOグループ・ホールディングス）』（ニューヨーク証券取引所：TKO）傘下のUFCとアブダビ文化観光局（DCTアブダビ）は、世界最高峰の格闘技団体が毎年1つの、チャンピオンシップ戦を含むナンバーイベントをアラブ首長国連邦（UAE）で行う現在のパートナーシップを今後も継続することを発表した。新パートナーシップは追加でファイトナイトのイベントも実施するよう拡大され、このイベントは中東から北アフリカにかけての地域（MENA）で行われる。

UFCとアブダビの関係は長く、2010年から18のイベントがこの地域で行われてきた。両サイドは2019年に正式なパートナーシップを結び、そこからは元ライト級王者であり、アブダビで複数回タイトルを防衛しているハビブ・ヌルマゴメドフや、2度の世界王者に輝いたコナー・マクレガー、元ミドル級王者にしてナンバー1コンテンダーのイズラエル・アデサニヤら、多くのトップファイターたちがアラブ首長国連邦の首都で戦っている。最初の契約期間の中で9回のタイトル戦が実施され、世界中のファンを楽しませると共に、MENA地域におけるMMAというスポーツの発展が促されている。

DCTアブダビ次官のサオード・アドブラジズ・アル・ホサニ閣下はこう話した。

「UFCが毎年アブダビにやってくることで、実に高い人気があることが証明され、このスポーツにおける最大でベストの戦いを見るために、世界中からMMAファンがこの首長国にやってくる。15年の関係を通じてUFCは世界的に拡大し、アブダビは世界の格闘技の中心地としての地位を確立した。UFCとのパートナーシップを更新することで、われわれは観客や地元の人々に刺激を与えるビッグイベントの開催を継続できる。この関係を延長し、共にこのスポーツをUAEとそれを取り巻く地域で成長させていくことに興奮している」

UFC会長のデイナ・ホワイトは次のように述べた。

「アブダビは世界の中で私が大好きな場所の一つ。その人々、レストラン、ホテル、どれもが信じられないほど素晴らしい。UFCの歴史上で最も大きなイベントのいくつかをアブダビで実施できたことにとても興奮しているし、来年からはこの地域でファイトナイトも行われることから、さらに大規模になっていくだろう。ここで実施できるのがうれしい」

2010年から、UFCイベントは大勢のファイトファンをアブダビにもたらし、170カ国以上で9億人以上が視聴する放送を通じてUFCとアブダビの姿を世界中に届けてきた。

両者のパートナーシップは新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で、アブダビで何度かファイトアイランドのシリーズが開催されたことを通じて、さらに深まった。世界中のスポーツが活動を自粛せざるを得なかった当時、アブダビのヤス島は国際的なアスリートたちが競技するために安全でしっかりと守られた場所へと変貌した。ヤス島で行われたイベントは、世界のスポーツ団体や主催都市にとっての、傑出した見本となった。

今回の発表は、チケット完売となったUFC 294：マカチェフ vs. ボルカノフスキー2に先立って行われている。UFC 294は日本時間2023年10月21日（土）から22日（日）にかけて、アブダビ・ヤス島のエティハド・アリーナで実施される。昨年のイベントであるUFC 280も大入り満員であり、観客たちはイスラム・マカチェフがチャールズ・オリベイラを第2ラウンドで仕留め、ライト級王者に立つのを目撃した。今年のセミメインイベントではファンから強い支持を受けるUAE在住のハムザト・チマエフがミドル級に初登場し、これまでで最も手強い相手であるカマル・ウスマンと対戦。オクタゴン内部に火花が散ること間違いなしの一戦だ。

チャンピオンシップイベントに加え、ファンは1週間にわたるMMAの祭典を楽しんできた。今年はアブダビ・ショーダウン・ウイークがこれまで以上の規模で再来し、UFCファン・エクスペリエンスやコンサート、コメディショーなどが行われている。

アブダビには主要な世界的スポーツや、アドレナリンの湧き出る競技会やイベントを開催してきた実績がある。この土地はアクセスのしやすさ、世界トップクラスのインフラストラクチャー、さまざまな好みを持つビジターへの幅広いアトラクションとアクティビティを擁している。アブダビが世界的なスポーツの中心地への成長は、アブダビ政府機関や民間のパートナーの全面的な協力あってのものだ。