“将来有望“の折り紙つきでやってくるニューカマーの多くよりは年長ながらも、33歳でロシア出身のムスリム・サリコフは今年UFCのロースターに加わった中で最も興味深いファイターの一人だ。ウェルター級の中でサリコフがどこに位置するかは、アレックス・ガルシアを迎え撃つデビュー戦で見えてくるだろう。
5度の散打チャンピオンに輝き、インターナショナル・マスター・オブ・スポーツ大会を制したこともあるサリコフは、キックボクサーとして185勝13敗1分という比類ない記録を打ち立て、総合格闘技（MMA）で12勝1敗をマークしている。“キング・オブ・カンフー”ことサリコフは最近の2戦でUFCのベテランファイターであるイヴァン・ジョルジ、メルヴィン・ギラードにKO勝ちを収めている。両試合のフィニッシュを決めた回転技は必見の鮮やかさだ。
今週末に予定されているガルシアとの対戦は、ウェルター級におけるサリコフのポジションを測る絶好の機会になる。ドミニカ共和国出身でモントリオールを拠点とするガルシアはパワフルなレスラーであり、同階級の中堅に位置している。この相手に対して強力なパフォーマンスを発揮できれば、サリコフの前には王座へ至る道が開けるかもしれない。
