日本時間1月21日(日)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンを舞台にUFC 220が開催され、マット・ベセット対エンリケ・バルソラのフェザー級マッチが行われた。
序盤は静かな流れで始まり、時折コンビネーションで揺さぶりをかけながら、互いに相手の出方を見る。べセットが上下に散らしつつ打撃を繰り出すも、バルゾラがしっかりとガード。べセットが手数で優位に進めるのに対し、バルゾラは中盤にベセットに組み付いて抱え上げてからテイクダウンを奪うも、展開に大きな変化はなかった。
第2ラウンドに入ると徐々にバルゾラも手数が増え、ケージ際にベセットを追い詰め、3度に渡ってテイクダウンに持ち込んだが、ベセットは倒されてからうまく攻撃をかわしており、バルゾラに優位に試合を進ませない。
べセットに疲れが見え始めた最終ラウンド、手数が減るベセットの一方でバルゾラは攻撃の手を緩めず、ケージ際に追い込み、組み付いてからテイクダウンを奪う戦法に徹した。ダウンを奪った後、強烈なパンチをベセットに見舞うなどバルゾラが有効打を重ねていくもののフィニッシュには至らず、勝負の行方はジャッジに委ねられた。
判定の結果、バルゾラが白星を勝ち取っている。
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●マット・ベセット vs. エンリケ・バルソラ○
判定3-0(28-29、28-29、28-29)
エンリケ・バルソラ
「自分の方が打撃もレスリングもグラウンドからのパウンドも上だった。アメリカン・トップ・チームでローキックの練習に励んできたんだ。勝つためにすべてをまとめられたと思う。もともとはアーノルド・アレンとやる予定だったから、左利きの相手を想定していた。変更はきつかったけど、でもうまくやれた。プランが全部変わってしまったけれど、左利きだろうと右利きだろうとどっちでも戦える。今は休むよ。たぶん、数カ月くらい。でも俺はいつだってリカルド・ラマスとの試合を望んでいる」
フルラウンドの末にベセットに判定勝ちしたバルソラ
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