日本時間4月8日(日)、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターにてUFC 223が開催され、ベック・ローリングスとアシュリー・エバンス・スミスによる女子フライ級マッチが行われた。
今回がフライ級デビューとなったエバンス・スミスは序盤から積極的に前に出るが、ローリングスも相手の動きを見極めながら落ち着いて対応。ハイキックやジャブの連打、膝蹴りなど多彩な技でローリングスを追い詰めるエバンス・スミスは何度か鼻周辺に強打を浴びたものの、回し蹴りをヒットさせ、終盤にはテイクダウンも成功させている。
第2ラウンドは足技からきっかけを作ろうとしたエバンス・スミスが懐に飛び込んできたローリングスの首をおさえてクリンチ、アッパーカットを見舞う。ローリングスも右の強打で有効打を稼いでいったが、エバンス・スミスのコンビネーションを浴びて思うように攻撃を組み立てられない。残り20秒を切ってエバンス・スミスが再びテイクダウンを仕掛けた。
手数では圧倒的に勝るエバンス・スミスに対し、正確性に優れるローリングスは最終ラウンドに入って前に出る姿勢を見せたものの、どちらも決定打に欠き、勝敗はジャッジに委ねられることになった。
結果はユナニマス判定でエバンス・スミスに軍配が上がっている。
女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
●ベック・ローリングス vs. アシュリー・エバンス・スミス○
判定3-0(27-30、27-30、27-30)
アシュリー・エバンス・スミス
「今日のオクタゴンでの感触は本当に満足している。フライ級は今回が初めての試合で、いつもの体重よりも10パウンド下だし、この階級にとどまりたいのかどうかはっきりしていなかった。試合を終えて、こここそ私がいるべきところだと思ったわ。最高の気分だし、カーディオも最高、私の方が速かった。打撃とグラップリングのまとめ方にはちょっと不満が残るけどね。打撃には満足しているし、そのおかげで試合にも勝ったけれど、テイクダウンを取ることに関してはもっとうまくやれた気がしている。だから、ジムに戻って練習するわ。正直、フィニッシュしたかったし、テイクダウンをちゃんとやれていれば実現できたはず。もう30歳とも言えるけど、このスポーツではかなりルーキーだから、できる限り学ぼうとしている。今日の勝利によって、この階級にいる誰かとの試合につながるはず。私はここにいるわ。危険な相手よ。でも、判定勝利にお高くとまるつもりもない。フィニッシュしたいし、きっとやってみせる。次はトップ15の誰かとやりたい。できればトップ10ね。でも、私はこのフライ級で強さを発揮できるはずよ」
フライ級デビュー戦でエバンス・スミスが勝利
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