日本時間5月20日(日)、チリ・サンティアゴのモビスター・アリーナにてUFCファイトナイト・チリが開催され、フェザー級のエンリケ・バルソラとブランドン・デイビスが対戦した。
打撃で勝負を仕掛けるデイビスと組み付いてグラウンド勝負に持ち込みたいバルゾラの戦略の違いが出たこの試合。試合序盤はバルゾラの出方をうかがっていたデイビスだが、ローキックを受け流して片足立ちになった瞬間、スリップしたような形でオクタゴンに腰を落としてしまった。バルゾラはそこを逃さず、すかさずデイビスの背後に回り込んで優位なポジションを確保してチョークを狙うも、デイビスも踏ん張りを見せてその場をしのいだ。
続く第2ラウンド、3ラウンドもバルゾラは組み付いた後、デイビスを持ち上げてグラウンドに落としてテイクダウンを奪う流れを徹底。デイビスもなんとか打開しようとするが、テイクダウンの末に背後を取られてしまい、チョークを狙われる流れを断ち切れない。身動きが取れなかったデイビスは思うような反撃もできないまま試合終了を迎え、判定の結果、終始、試合を優位に進めたバルゾラの判定勝ちとなった。
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○エンリケ・バルソラ vs. ブランドン・デイビス●
判定3-0(30-26、30-26、30-27)
エンリケ・バルソラ
「かなり落ち着いていけたし、試合を通してサブミッションを狙っていったんだ。ブランドンは背が高くて首も長いから、戦略は基本的に首を取りに行くことだったんだけど、ものすごく粘り強くてフロアの攻防もうまかった。ブランドンは危険なファイターで、打撃も強いし、カウンターを好んでくるから、戦略にこだわっていかないといけなかった。地元で戦っているような気分だったよ。他のどのスポーツよりもMMAがチリとペルーを団結させてくれる。サッカーの試合となれば戦争みたいになってしまうのは誰もが知る通りだけど、MMAの場合はお互いにサポートし合うし、今日は本当にホームみたいで、兄弟たちに囲まれている気分だったよ」
デイビスが必死の対抗もバルソラが完勝
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