日本時間6月2日(土)、アメリカ・ニューヨーク州ユーティカのアディロンダック・バンク・センターにてUFCファイトナイト・ユーティカが開催され、オープニングマッチでフライ級のジャレッド・ブルックスとホセ・トーレスが対戦した。
開始と同時に距離を詰めた両者はスピードを乗せたパンチを打ち合っていく。ブルックスの2度目に放った裏拳がクリーンヒットしてトーレスが膝から崩れ、覆いかぶさって首を取ったブルックスは相手の左肩に膝蹴りを食らわせて攻撃。ただ、フィニッシュに持ち込めず、スタンディングに戻った。優位に試合を運ぶブルックスが第1ラウンド終盤にはテイクダウンも成功させて背後を取ったが、うまく防御したトーレスが逃げ切っている。
インターバル後、早々にテイクダウンを仕掛けたブルックスは再び裏拳を繰り出すも、そのタイミングを待っていたかのようにトーレスが組み付いて背後にまわる。テイクダウンを狙って組み立てていったが、ブルックスの防御にあって思うような展開に持ち込めず。それでも、徐々にリズムをつかんで有効打を増やしていくトーレスはブルックスのプレッシャーを受けてケージ際に追い込まれこそしたものの、体を持ち上げられたタイミングで相手の体に食らいついていく。ダイナミックなスラムを繰り出したブルックスはマットに後頭部を激しく強打してしまい、身動きを取れぬままトーレスのパウンドを浴びて万事休す。劣勢から一転、トーレスのTKO勝利が決まった。
フライ級マッチ 5分3ラウンド
●ジャレッド・ブルックス vs. ホセ・トーレス○
2ラウンド(2分55秒)TKO
ホセ・トーレス
「今回の相手については一度も心配になったことはないけど、デビューってことに関しては気になっていたのは間違いない。UFCの舞台だし、照明もそう。実際、本番になってライトが自分に当たっているのがわかったし、予想していたよりもかなり暑かったから、コーチにそう伝えたんだ。第1ラウンドはそれに対応していたけど、覚醒しないといけなかったし、パンチを当てて、出し抜いていかないといけない。第2ラウンドでは確かに相手が自爆してしまったけど、俺の動きはよくなっていたし、かなり前に出られるようになっていた。あの体勢に入った時、相手がスラムを狙ってくるだろうなと思ったから、こっちも対抗してやろうと思ったらこうなったわけさ。相手が肩と頭から落ちていって自分で自分をノックアウトした。直前で決まった試合だけど、相手がジャレッド・ブルックスだろうとセルジオ・ペティスだろうと、ジョセフ・ベナビデスでも、世界一のデメトリアス・ジョンソンでも、誰が相手でも覚悟はできていた。自分が世界で一番のフライ級ファイターになれると信じている。自分の力を証明したいから、俺がもたらす興奮具合を見てUFCが出世コースを望むなら、俺の準備はバッチリだ。俺はフライ級のジャスティン・ゲイジーさ」
トーレスがUFCデビュー戦でブルックスをKO、無敗記録更新
UFCファイトナイト コメント 試合結果