インターネットの総合格闘技(MMA)コミュニティで“ニッキー・スリルス”の愛称で親しまれるニキータ・クリロフが再びUFCに戻ってくる。オクタゴンを離れていた4戦の全てで一本勝ちを収めたクリロフはエマニュエル・ニュートンを第1ラウンドで、ファビオ・マルドナドを第2ラウンドで下してきた。
UFCにデビューしてから6勝3敗を記録したクリロフは最初の2戦でヘビー級に登場し、その後ライトヘビー級に転向。ライトヘビー級初戦ではオヴィンス・サン・プルーに敗北している。そこから5連勝を積み上げてトップ15に入り、ライトヘビー級の重要選手になるかと思われたクリロフだが、UFC 260でミーシャ・サークノフに第1ラウンドでのサブミッション負けを喫すると、UFCを離れて地元の格闘技シーンへと戻っていった。
それから2年足らず、UFCに戻ってきたクリロフはヤン・ブラホビッチとの一戦でこの先を占う。ポーランド出身のブラホビッチはUFCでムラのあるスタートを切りながらも次第に足場を固め、3月にジミ・リベラにユナニマス判定勝ちを収めるなど、3連勝を挙げてきた。
弱冠26歳のクリロフはプロとして30戦25勝を記録しており、一度UFCを離れてから圧倒的な試合を展開してきた。今回の復帰劇でもそれを続けることができれば、馴染みがありながらも新たな脅威としてライトヘビー級で存在感を発揮することだろう。
【注目株】UFCファイトナイト・モスクワ:ニキータ・クリロフ
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