80年代生まれの米国人にとって“デバステーター”といえば『トランスフォーマー』に登場する巨大ロボだ。だが、新たな“デバステーター”ことドミニク・レイエスが急速にそのイメージを塗り替えようとしている。
LFAでジョーダン・パウエルにヘッドキックを決めてノックアウトしたことで一気に注目度が高まったレイエスは、それから3週間後にはオクタゴンに立っていた。ジョアキム・クリステンセンを29秒で沈めてUFC初勝利を飾ると、6カ月後にはジェレミー・キンボールからタップアウトを奪い、この5月にはチリのサンディエゴでジャレッド・キャノニアを下している。
ライトヘビー級のロースターに加わった初年度に全て第1ラウンドのフィニッシュで3勝0敗をマークしたレイエスは、これまでの戦績を9勝0敗として今週末のオヴィンス・サン・プルー戦に望む。
さらに偉大なアスリートへの成長過程にあるレイエスは今の時点でランキングトップ15に届いており、サン・プルーに勝利すればトップ10入りも可能になる。これまで対戦した全ての相手を早い段階で倒してきたレイエスがサン・プルーのような堅固なファイターを同じように破ることができれば、総合格闘技(MMA)界はそのポテンシャルに沸き、2019年にはさらなる強敵との試合が組まれるはずだ。
【S】
【注目株】UFC 229:ドミニク・レイエス
UFC PPV