UFC 229から紹介してきた注目ファイターの中で最も若く、経験が少ないのがこのアスペン・ラッドだ。ラッドは2回目のオクタゴン登場となる今週末に元Invicta FC王者のトーニャ・エヴァンジャーと対戦する。
23歳のラッドはInvicta FCで5勝0敗をマーク。フライ級でキャリアをスタートしたものの、途中でバンタム級に移行している。MMA Goldに所属するラッドはこれまでの歩みの中でアマンダ・クーパー、ケリー・マクギル、シジャラ・ユーバンクスらに勝利を収めており、最後のホーンまで試合が続いたのはユーバンクス戦のみだった。
UFCのデビュー戦では第2ラウンドでリナ・ランズバーグを仕留め、Invicta FC時代に語り草だったグラップリングとグラウンド&パウンドのスキルを発揮している。4月に予定されていたレスリー・スミスとの試合が自身の計量オーバーで流れた後、ラッドは今回、代役として強敵エヴァンジャーと拳を合わせる機会を手にした。
“トリプル・スレット”ことエヴァンジャーは昨年7月に長らく待たれたオクタゴンデビューを飾っており、クリス・サイボーグに挑んだフェザー級タイトルマッチを第3ラウンドまでもつれこませている。この1戦で11戦無敗の記録は潰えたが、エヴァンジャーはそれまでにアイリーン・アルダナを破った上、Invicta F1のタイトル防衛を3度成功させてきた。
あふれんばかりのポテンシャルを持つラッドがそんなエヴァンジャーに勝利できれば、今後スポットライトがあたるのは間違いなく、いまだ混沌としたバンタム級のタイトル争いにからむことも十分に期待できる。
【注目株】UFC 229:アスペン・ラッド
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