ナイト、シャーマン、ビックがKO勝利

UFC PPV 試合レポート
UFC 211:チャス・スケリー vs. ジェイソン・ナイト【アメリカ・テキサス州ダラス/2017年5月13日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 211:チャス・スケリー vs. ジェイソン・ナイト【アメリカ・テキサス州ダラス/2017年5月13日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
フェザー級 5分3ラウンド 
チャス・スケリー vs. ジェイソン・ナイト


チャス・スケリーは現在2連勝中。対するジェイソン・ナイトも2015年12月に川尻達也に判定負けして以来3連勝中という、上昇気流に乗った者同士が激突した。

第1ラウンド、オーソドックスのスケリーにサウスポーのナイトが対峙する。組み付いたスケリーが両差しからテイクダウンを取るが、スケリーはすかさず自分の左足を右手でつかんで引き寄せ、得意とするラバーガードのミッションコントロールを作った。そこからナイトはオモプラッタを仕掛けて上になるものの、スケリーもすぐにスクランブルからダブルレッグに移行。それをがぶったナイトがキムラロックで再びスケリーを返すと、スケリーはスクランブルから上になり、頭を抜いてパウンドを放つ。しかし、ナイトは下からミッションコントロールを作った。

ナイトはゴゴプラッタ(フットチョーク)からオモプラッタに変化して上を奪取する。そのままスクランブルを試みるスケリーの腕を狙うが、スケリーはそれを抜いて逆に腕狙い。それを抜いたナイトが立ち上がると、ダイナミックな攻防に場内から歓声が上がった。その後試合がスタンドに戻ると、ワンツーを当てたナイトは終盤にボディロックからテイクダウンを奪ってみせた。

第2ラウンドに入るとリーチに勝るナイトが距離を詰め、スケリーが打って来たところにカウンターの右フックを当てる。続いてローを当てられたスケリーはシングルレッグを狙うが、ナイトは金網を背にディフェンス。やがて体勢を入れ替えたナイトが逆にアウトサイドシングルでテイクダウンを奪取した。そのままサイドで抑え込み、上からクルシフィックスを仕掛けてスケリーの両腕を封じつつパンチを放ったナイトだが、身体を翻して立ち上がったスケリーが遅れて立ち上がってきたナイトにハイ一閃! さらにワンツーをヒットさせて会場を沸かせている。

第3ラウンド開始と同時にハグした両者。ナイトは右フックで距離を縮め、左ストレートから右アッパーを繰り出した。ダウンしたスケリーにさらにパウンドを浴びせたナイトが、39秒でTKO勝ちを収めている。

ラバーガードを駆使した下からの見事な攻撃に加え、打撃とレスリングでも向上を見せて勝利したナイトは「レスリングと打撃を懸命に練習してきたんだ。チャドがタフなのは分かっていたよ。俺はまだ(インタビュアーの)ジョー・ローガンのポッドキャストのゲストに呼ばれたことはないな。いつ実現するんだい? ここにいるチャドは本当にタフだったね。腕が鳴る音を何度も聴いた。フィニッシュのコンビネーションは何度も練習してきたんだ。これで4連勝だ。またすぐに試合を組んでくれ!」と語った。

ヘビー級 5分3ラウンド 
チェイス・シャーマン vs. ラシャド・コールター


UFCでまだ0勝2敗のチェイス・シャーマンが対戦するのは、通算戦績8勝1敗、ここのところ5連続1RKO勝ちという戦績をもって今回UFC初登場となるラシャド・コールスターだ。

両者オーソドックスで迎えた第1ラウンド、上半身を振って中に入っての右のビッグヒットを狙うコールターに対し、リーチで勝るシャーマンは鋭いジャブやローで突き放す。重い右ローを何度も当てるシャーマンに何度か飛び込んでの右を当てたコールターだが、終盤にシャーマンのローをもらい、ぐらつく場面が見られた。

第2ラウンドではローを効かされているコールターが踏み込んでの右を振り回すが、シャーマンはその頭をつかんで強烈な膝を顔面にヒット! ぐらついたコールターにさらに強烈な右ローを連打する。身体が大きく流れたコールターは必死で組み付くが、シャーマンは至近距離の右でコールターを倒すと、その背後からパウンドを放った。絶体絶命と思われたコールターはここで立ち上がって正対し、一発逆転を目指してぐらつく足で拳を振り回す!

だが、シャーマンはそれをさばいてさらにローを当てにいく。もはや立っているのもやっとといった状態のコールターだが、倒れずに右を強振するとこれがヒットした! 一瞬動きが止まったシャーマンだが、距離を詰めて上下の連打のラッシュに転ずる。まともにもらいつつも倒れないコールターが打ち返すと、場内からは大歓声が上がった。戦局は打ち疲れて動きの止まったシャーマンと、ローと顔面を効かされて立っているのがやっとのコールターによる消耗戦となっていく。

少し息を整えたシャーマンはコールターをゆっくりケージ際まで追い詰め、強烈な右ヒジをスマッシュヒット! コールターの膝がぐにゃりと曲がった状態で崩れ落ちたのを見て、3分36秒でレフェリーが試合を止めた。 

恐るべきタフネスを誇るコールターを仕留めてついにUFC初勝利を飾ったシャーマンは「いい試合だったよ。(インタビュアーのローガンに)そのそった頭を隣で見ることができて、僕がどれほどうれしいかは誰にも分からないだろうね。ラシャドがああやって打ち合ってくるのは分かっていた。僕も誰とでも打ち合うつもりだ。あの打たれ強さには驚いたよ。彼は僕と同じで打ち合い上等なんだね。(観客に向かって)君たちが見たかったものはこれだろう! 最後は“落ち着け、落ち着け。チャンスを待て”って自分に言い聞かせていた。向こうが疲れているのは分かっていたからね。そして今日、全ての美しい母親たちに、ハッピーマザーズデイ! 特に僕のお母さんと、僕の息子の母親に。デイナ(UFC代表)、僕の妻が靴を買えるようにボーナスをくれたらうれしいな!」と喜びを語った。

ライト級 5分3ラウンド 
ジェームス・ビック vs. マルコ・ポーロ・レイエス


前回、アベル・トルヒーヨからブラボーチョークで一本勝ちを収めたジェームス・ビック。対するマルコ・ポーロ・レイエスはUFC登場以来3連勝中だ。

第1ラウンド、両者オーソドックス。リーチで勝るビックは頭を振って入ろうとするレイエスを真っすぐ伸びるジャブや前蹴り等を使って突き放した。やがてレイエスが距離を詰めてきたところにビックの右ストレートがクリーンヒット! ビックが倒れ込んだレイエスに鉄槌(てっつい)で追い打ちをかけると、2分39秒でレフェリーが試合を止めた。

リーチを生かした得意の打撃に、さらに磨きがかかったことを見せつけたビックは「僕はいつも動くんだ。相手の前で立ち止まったりしない。ハードな練習が実を結んだよ。これで僕はUFCで7勝1敗だ。もっと強い相手と当ててくれ! 来月のマイケル・キエーザとケビン・リー戦の勝者と戦いたいね!」と話している。
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