モラガ、圧巻のコントロールで完勝

UFCファイトナイト 試合レポート
UFCファイトナイト・オークランド:ジョン・モラガ vs. アシュカン・モクタリアン【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・オークランド:ジョン・モラガ vs. アシュカン・モクタリアン【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間6月11日(日)、ニュージーランドのスパーク・アリーナを舞台に開催されたUFCファイトナイト・オークランドにて、ジョン・モラガとアシュカン・モクタリアンによるフライ級戦が行われた。

かつてデメトリアス・ジョンソンが君臨するフライ級王座にも挑戦したことのあるモラガだが、最近はジョセフ・ベナビデス、マテウス・ニコラウ・ペレイラ、セルジオ・ペディスに3連敗しており、ランキングは11位だ。対するオーストラリアのモクタリアンはこれがオクタゴン初登場。これまで13勝1敗の戦績を残している。

試合開始後、オーソドックスのモラガとサウスポーのモクタリアンがジャブを付き合う。モクタリアンがテイクダウンを狙うと、モラガは片腕を巻き込んでカウンターのギロチンで対抗。強烈に締め上げるモラガだが、モクタリアンは耐えてモラガを持ち上げて立ち上がり、最終的に両者は離れた。

スタンドに戻ると、再びモラガのパンチに合わせてモクタリアンがテイクダウン狙い。これを切ったモラガは背中に回ってチョークを狙うも、モクタリアンは体をずらして防御。モラガはスクランブルを狙うモクタリアンの上をキープすると、再び背中に付いて強烈な肘打ちを放った。ラウンド終了間際にはモラガが腕十字を狙ったが、モクタリアンは両手をクラッチして耐えている。

第2ラウンド開始後、モラガが右ストレートや右ローをヒットさせると、モクタリアンも強烈な左のローを返す。モクタリアンの蹴りの打ち終わりを狙って右ストレートを当てたモラガは、さらに蹴りをキャッチしてテイクダウン。パウンドを落としてからサイドを取ったモラガは、さらにマウントからバックとポジションを移動させて上をキープした。

第3ラウンドにはモラガが前に出てきたモクタリアンをボディロックでキャッチし、そのまま投げて上を奪取する。ガードの上からパウンドを落としたモラガはモクタリアンの上半身を殺してから足を超えてサイドに付く。さらに、モラガはセコンドのジョン・クラウチの「フィニッシュしろ!」との声に応えて腕十字を狙ったものの、モクタリアンが体を翻してエスケープに成功している。

そのままモクタリアンはテイクダウンを狙っていったが、モラガも切り返してがぶり、強烈なフロントチョークで締め上げて再びマウントに。さらに腕十字を狙ったが、モクタリアンがここでもエスケープした。

判定は3-0(30-25、30-27、30-27)でモラガを支持。見事なグラウンドコントロールで圧倒した勝者モラガは「もっとグラウンドを磨こうと決意した。そうして細かい技術を改善してきた成果が出たと思う。まずは体を回復させて、さらに強くなって戻ってくるよ」との言葉を残した。
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