近年、オクタゴンに新たな才能を送り出している実りあるルートの2つが、レガシー・ファイティング・アライアンス(LFA)とデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズ(DWTNCS)だ。LFAでベルトを獲得するか、夏のラスベガスで好パフォーマンスを発揮するかすれば、大舞台に呼ばれる可能性は非常に高い。
2018年6月11日、両者を達成しながらもケビン・アギラーにはまだ声がかかっていなかった。チャンピオンシップ戦と3度のタイトル防衛を含む6連勝を飾ってコンテンダーシリーズに参戦したアギラーは、ジョーイ・ゴメスをスプリット判定で抑えたものの、ただちにUFCへの道が開かれたわけではなかったのだ。
しかし、“ザ・エンジェル・オブ・デス”ことアギラーはUFC上層部にその名を知らしめ、それから4カ月後にリック・グレンの対戦相手が必要になった際に、ついにオクタゴンへの招待を受ける。この機会を逃さなかったアギラーはジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン28フィナーレで一進一退の白熱のバトルを展開し、ユナニマス判定での勝利をもぎとった。そこからまた4カ月、エンリケ・バルソラ戦に臨んだアギラーはまたもユナニマス判定で白星を挙げる。こうして、8連勝をマークしたアギラーはフェザー級で見過ごせない選手となった。
今週末、そんなアギラーはより重要な試合への切符をつかむべく、フェザー級の有望株であるダン・イゲと対戦。アギラーと同様にイゲもDWTNCSで勝利したものの、代役としてショートノーティスでの試合を受けるまでUFCデビューできなかった選手だが、初戦で敗れて以降は迅速に終わらせた2試合を含め、3勝を積み上げてきた。
フェザー級は今、変動の時期を迎えており、この試合も階級内に一つのうねりをつくっていくことになるかもしれない。アギラーが勝利をつかんで印象的なバトルでイゲの勢いを止めることができれば、また一歩トップ15に近づき、フェザー級のビッグネームたちを追いかけることができるはずだ。
【注目株】UFCファイトナイト・グリーンビル:ケビン・アギラー
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