【注目株】UFC ファイトナイト・ノースカロライナ:トニー・グレーブリー

UFCファイトナイト
UFC 246:T-Mobileアリーナ【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2020年1月18日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
UFC 246:T-Mobileアリーナ【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2020年1月18日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
地方のトッププロモーションに注意を払っている者なら、昨夏にデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ第8週に参戦する前からトニー・グレーブリーのことをよく知っていたことだろう。アメリカ・バージニア州を拠点とするグレーブリーは最も優れたシリーズのいくつかでしのぎを削り、18勝5敗をマークしてKing of the CageとCESの双方でタイトルを獲得した。敗北を喫した相手には後にUFCのコンペティターとなるマニー・バミューデスやメラブ・ドバリシビリ、そして期待の有望株であるリッキー・バンデハスとパトリック・ミックスらがいる。

8月、グレーブリーはレイ・ロドリゲスに対して苛烈な第3ラウンドでのフィニッシュを決め、世界とUFC会長であるデイナ・ホワイトに自らの存在を知らしめた。この働きでUFC行きの切符をつかんだグレーブリーは今週末のデビュー戦で、元Cage Warriors王者にしてTitan FCチャンピオンのブレット・ジョーンズを相手にUFCバンタム級にただちにインパクトを与えるチャンスを得ている。

グレーブリーがハイペースの戦いを繰り出し、テイクダウンやタイトなコントロールを好む選手だからといって、安易にそれだけの選手だと考えてはいけない。キャリア最初の12勝の内、8勝を判定で獲得したグレーブリーは、そこから7戦をさまざまな手法によってフィニッシュしている。

一方のジョーンズは2019年のすべてを膝の負傷によって失い、過去2戦では敗北を喫したものの、そのいずれもトップ10クラスのファイターに対するものだった。その前にはオクタゴンでの3連戦を含む15勝0敗をマークしている。長い不在期間によってジョーンズのことを忘れている者もあるかもしれないが、ジョーンズがトップ15クラスの才能を持ち主であることは確かであり、この階級の誰にとっても深刻な試練となりうるはずだ。

今週末に勝利できればグラベルの連勝記録が伸びるだけではなく、今後のランキング争いに向け、今年中にさらに大きな試合が組まれていくはずだ。
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