判定の末にアルロフスキーを打ち負かしたティブラ

UFCファイトナイト 試合レポート
UFCファイトナイト・シンガポール:アンドレイ・アルロフスキー vs. マルチン・ティブラ【シンガポール・カラン/2017年6月17日(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・シンガポール:アンドレイ・アルロフスキー vs. マルチン・ティブラ【シンガポール・カラン/2017年6月17日(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間6月17日(土)にシンガポール・インドア・スタジアムにてUFCファイトナイト・シンガポールが開催され、マルチン・ティブラ(16勝2敗)が元UFCヘビー級王者アンドレイ・アルロフスキー(25勝14敗1ノーコンテスト)と対戦し、序盤の相手のミスを逃さず流れを作ったティブラが要所でのアルロフスキーの爆発的なアタックもしのぎきり、判定勝ちで元王者を退けた。

開始直後は互いに距離を取りながら相手の動きを見ていたが、足での攻撃で牽制しあうと、ティブラがアルロフスキーの足を取って押し倒す。そのままマウントポジションを取って試合をコントロールしようとするティブラだが、元ヘビー級王者のアルロフスキーも簡単には優位に立たせない。それでも、うまく体勢を取ったティブラが確実にパウンドを当ててアルロフスキーのスタミナを削っていった。第1ラウンドの残り時間はほぼすべてティブラがコントロールし、アルロフスキーの動きを止めながら懸命にパウンドで攻めるも、残り時間20秒を切ってアルロフスキーが巻き返し、スタンディングに持ち込んで強烈なパンチを見舞った。

第1ラウンドで相当の体力を消耗した両者は第2ラウンドに入ってペースが落ちたが、それでもアルロフスキーが気迫のこもったパンチでティブラをケージに追い詰めていく。しかしながら、そこからの攻撃がうまくつながらず、テイクダウンを取る場面を作りながらも、ケージ際で組み合ったままの時間が長く続いた。

勝利のカギを握る第3ラウンドはティブラが早い段階からテイクダウンを狙い、時間をかけてアルロフスキーの背中をオクタゴンに押し付け、流れをコントロールし始めた。懸命に逃れようとするアルロフスキーだったが、ティブラが優位な体勢を譲らず、アルロフスキーを押し込んだまま、試合終了を告げるホーンが鳴った。

判定の末、3-0のユナニマス(29-28、28-27、29-27)でティブラが白星を勝ち取っている。アルロフスキーを撃破して3連勝を飾ったティブラはこの試合の時点でランキング13位につけていたが、週明けの最新ランキングで順位を上げそうだ。

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