デビュー戦のケイプがランキング5位のパントーハを「ノックアウト」宣言

UFCファイトナイト
マネル・ケイプ【ラスベガス、2020年12月9日(Photo by Mike Roach/Zuffa LLC via Getty Images)】
マネル・ケイプ【ラスベガス、2020年12月9日(Photo by Mike Roach/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間2月7日(日)に開催するUFCファイトナイト・ラスベガス18ではメインイベントに予定されるヘビー級マッチが今後のタイトル戦線を占うエキサイティングな試合になると期待されている。その一方で、話題をかっさらう可能性のあるフライ級マッチも見逃せない。

フライ級ランキング5位につけるアレクサンドル・パントーハがUFC初戦に挑むマネル・ケイプを迎え撃つ一戦だ。新参者がデビュー戦でトップ10ランカーと対戦するのは非常に珍しいことに思えるかもしれないが、直近のケイプのパフォーマンスは彼が非常に高いレベルの脅威であることを示している。

パントーハはエキサイティングで多様なスキルを持ったファイターだ。フライ級タイトルを獲得する前のデイブソン・フィゲイレードと対戦して敢闘試合賞(ファイト・オブ・ザ・ナイト)を獲得したほか、釜山で拳を合わせたマット・シュネルには1ラウンドKO勝利を果たしたが、前回のアスカー・アスカロフ戦ではフルラウンドの末に判定負けを喫している。

対するケイプはアグレッシブで強打を誇るストライカーであり、日本のRIZINに参戦した3年間でUFCベテランの水垣偉弥をノックアウトした後、高い評価を受ける朝倉海と激突したバンタム級タイトルマッチでもKO勝利でチャンピオンベルトを手に入れた。2020年には満を持してUFCデビューのチャンスをつかむも、オクタゴンデビューは延期が続き、UFC 256ではフィゲイレードが挑戦者ブランドン・モレノを迎えた防衛戦のバックアップファイターを務めた。

パントーハがUFC初戦であることを理由にケイプを過小評価している事実はないが、ケイプの力を率直に評価し、「かなり爆発的なヤツだと思う。速くて力強い拳を持っている。ただ、あまりグラップリングはうまくないようだ」と明かした。

非常に自信に満ち溢れたファイターであるケイプはパントーハのランキング5位というポジションにもまったく怖気づいておらず、「パントーハはハードな対戦相手。彼の試合に弱点は見えない。だけど、いくらか制限はあるようだ。彼の試合は予想できる。それに、俺からしてみれば遅すぎだね。相手が見せるその制限の中で対応してみるつもりだ」と言う。

パントーハがムエタイのバックグラウンドを持つのに対し、ケイプは一本勝ちが多いとはいえ、今回の試合はグラップラー対ストライカーの対決になる可能性を秘めている。ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン24に参加したパントーハは、先ごろタイトルに挑戦したばかりのモレノを相手にリアネイキドチョークの一本勝ちでUFCでの最初の試練を乗り越えた。一方のケイプは過去6勝のうち5回をノックアウトで決めている。

この対象的なスタイルは両者とも理解しており、ケイプのグラップリングを分析するパントーハは「マットに背中を押し付けられたら彼はヒップを動かさない。それがフィニッシュする最速の方法なんじゃないかな」とコメント。

ケイプは打撃を生かす戦法のようで「第1ラウンドはボディと顔面への打撃のコンビネーションで行こうと思っている。鼻をへし折ってやるんだ。俺には手が届かないってことを思い知らせたい。で、第2ラウンドでノックアウトする」と明かした。

パントーハとケイプのフライ級マッチはチャンピオンベルトを狙う挑戦者争いに火を付ける。すでにパントーハはランキング5位の位置でチャレンジャー候補に居座り、ケイプはデビュー戦でそのパントーハを相手にスキルセットを示す機会を得た。2人ともまずは今回の試合に集中しているだろうが、その先を見据えていることも間違いないだろう。

「どの団体でも常に自分の目標はチャンピオンになるために戦うこと。それはUFCでも変わらない。タイトルを獲得するために全員をぶっ倒すつもりだ」とケイプが宣言すれば、パントーハは次のように話した。

「次のチャンピオンになるつもりでいる。俺の方がスキルはあるし、覚悟も決まっている。今回は俺の出番。俺の年になる。こっちが主役だ。タイトルを争うにふさわしいことを世界に示すつもりだ」
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