UFCファイトナイト・ラスベガス21:ヒルがヨーダーを圧倒、ユナニマス判定勝ち

UFCファイトナイト コメント 試合結果
UFCファイトナイト・ラスベガス21:アンジェラ・ヒル vs. アシュリー・ヨーダー【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年3月13日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・ラスベガス21:アンジェラ・ヒル vs. アシュリー・ヨーダー【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年3月13日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間3月14日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス21が開催され、プレリムのトリを飾ったアンジェラ・ヒルとアシュリー・ヨーダーの女子ストロー級マッチは試合を優位に運んだヒルがユナニマス判定で勝利を手にした。

【プレリム】
女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
○アンジェラ・ヒル vs. アシュリー・ヨーダー●
判定3-0(30-27、30-27、30-27)


アンジェラ・ヒル

「第3ラウンドはもう少しうまくできたともう。彼女に突っ込ませてしまったのが悔やまれるわ。少しアグレッシブに膝を入れすぎて足をオープンにしてしまったから、その点は向こうが賢かった。彼女はトリッキーだったけど、自分はとてもうまくやれたと思っている。今回もあと少しでフィニッシュできた気がするけれど、もっとがんばるだけね。勝利には満足しているけれど、もっとうまくやれたのは間違いないから、振り出しに戻ってやるわ。彼女の顔を見れば分かった。ボディショットを打つたびに向こうが少しイラツイているのが分かったし、あの攻撃を受けたらそうなってしまうの。彼女が唯一前に出てきたのはコーチが叫んだとき。それでハッとなって突っ込んでくる。彼女が攻めてこようとするタイミングは分かった。彼女のことが見えていたから、彼女が動き出す前に察知できた。本当にいい気分。最初の2ラウンドがほぼ完璧だったから、第3ラウンドはいくらかリスクを冒してもいいと思っていたの。ラウンドの半分くらいはほぼ何もしない感じだったけど、でもいいの。巻き返せたし、ラウンド自体は取れたから。今回の試合で自分から積極的に攻めていけたし、グラップリングで相手のマウントを取りにいけたから大きな自信になったわ。前回の試合から自分がどれだけ進化しようとしてきたか示せたと思うし、どこからでも攻撃しようと思っていたから、今日はそれがうまくできてよかった。女子の試合がどれだけワクワクするかを分かってもらいたい。私たちが同じように才能を持っていて同じように技術を持っていることを分かってもらいたい。試合のドラマは本当に興奮するの。みんな、私の試合を見たがっている。“あーまたか”なんて思わない。実際は“きたきた、おもしろくなるぞ”って思っているはずよ。私の戦績がその役に立っていると思う。私が勝つのかそうじゃないのか読めないからね。私が試合に出たら何が起きるのか見たくてしょうがなくなるの。私は気に入っているわ。ファンに人気になるのはうれしいことよ。キャリアを通してずっとアンダードッグだった。誰もが待ち望んでいるダークホースみたいな存在だった。キャリアは常にジェットコースターのようだったけど、今は勢いよく上がっていると思う。昨年はひんぱんに試合ができたから、今年はその勢いをキープして、できれば今年は一度も負けたくない。とにかく戦って戦って戦って、勝って勝って勝つ。トップに上り詰めるわ」


フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○シャルル・ジョーデイン vs. マルセロ・ロホ●
3ラウンド(4分31秒)TKO


シャルル・ジョーデイン

「素晴らしいよ。俺はフィニッシャーだ。今のところ11勝していて、11勝すべてがフィニッシュによるもの。カウボーイファイトで負けたことはない。自分にとってのカウボーイファイトとは、相手が自分を打って来たら、相手に打ち返すというものさ。ロホもフィニッシュが得意な選手で危険な相手だったけど、自分がやり遂げた。座っているときに、コーチが“シャルル、相手が2-0になるかもしれない”と言った。椅子に座って俺が世界チャンピオンになりたいと言ったのを聞いただろう。2020年に勝利がないというプレッシャーがあったから、こんな終わり方はいけない。世界チャンピオンになりたいなら、今こそズボンの裾を捲り上げて男らしく振る舞え、という感じだった。自分をとても誇りに思う。2020年に得た経験は、2021年に起こることを反映している。苦難を乗り越えてよかった。世界中のあらゆる場所で多くの人が疑ってくれたことが嬉しい。あいつはホンモノにはなれないと言われてモチベーションは上がらなかった。でも大丈夫、自分のためにこのスポーツをやっていることに気づいて、あの椅子に座った時、俺はこの場にふさわしいと自分自身に証明したいと言った。それは自分について、自分のストーリー、何を描きたいかということさ。それが自分にモチベーションを与えてくれた。外からのプレッシャーではなく自分に対して課していた内的なプレッシャーだ。MMAキャリアを通して今までで最悪な気分だったのはフィリとの試合後さ。試合が終わった後はまだあと3ラウンドできると思うくらいだった。あれがワーストだな。もっとうまくやれるのが分かっていながら、そのきっかけをつかめなかった。俺はまだ若いし、もっと早くきっかけをつかまないといけないってことを学んでいる。第1ラウンドは大したことはなかったな。ケリで相手をスローダウンさせようとしたんだ。第2ラウンドは打ち合い気味で、第3ラウンドは分かるだろ? 行くっきゃないってやつさ。素晴らしい結果を手にしているけど、なんだろうね、経験かな。2020年を乗り越えられて本当によかった。カブ・スワンソン。彼のことは何度か見かけたことがある。向こうの関心を得られなかったのは不満だけど、UFCに来てからずっと彼と戦うことが目標だった。誰が相手か分からないけど、彼は試合の予定があるはず。別に何か要求するつもりはない。もっと自分の力を証明する必要があることも分かっているから、シャルビーさんとマネジャーのステファンが調整してくれたのであれば、そこに向かうし、準備もする。カナダ代表としてベストを尽くす」


バンタム級マッチ 5分3ラウンド
○ハニ・ヤヒーラ vs. レイ・ロドリゲス●
2ラウンド(3分09秒)サブミッション(アームトライアングル)


ハニ・ヤヒーラ

「試合はうまくいった。相手が激しく打撃を始めたけど、何度かパンチを受け止めることができた。相手がブロックするのに強烈なキックを放ってきたから今は腕が痛むよ。相手の強烈なパンチを受け止めるというのは自分がやりたかったこと、つまり距離を縮めるためには重要だった。最終的には、彼を掴んでテイクダウンするのに適した距離をとることができた。マットの上では自分がコントロールしていると感じた。相手はガードからのフックで俺を脅かし、それ以上進むのを避けた。自分は冷静だった。息を吸って、パンチして、息をして・・・。いずれはチャンスが来ると思っていた。それが第2ラウンドでやってきた。自分はかなり長い間ハードなトレーニングを続けているけど、毎日何か新しいことを学びたいと思っている。それがマットの上でのトレーニングであっても、マットの外でのトレーニングであってもさ。毎日、より良い人間、より優れたファイターになることを目指して、自分は進化していると思う。WEC時代、つまり2007年からこの組織に所属しているけど、組織がどれだけ進化してきたかを見てきた。今週ここに来て思ったのは、これで体重を作れないはずはないということ。今ではトライフェクタがドアまで食事を運んでくれるし、体重を減らすためのツールも揃っている。俺が試合でここに来る度に組織はもっと良くなっている。とても嬉しいよ。俺が言いたいのは、一つの例を上げたにすぎないけれど、この組織の発展に携わることができて非常に光栄に思っているということ。WEC時代から今ではESPNで放送され、全世界に知られるようになった。自分にとっては名誉なことだ。もっとたくさんの人を相手にフィニッシュを決めたいし、もっと多くの人をサブミッションしたい。今は家に帰って休みたい。来週試合をしたいと言いたいところだけれど、俺にはシャワーを浴びたり、時間を取って1週間休んだりすることが重要だと思う。この1年間ノンストップでトレーニングを続けてきたから、エネルギーを補給して、UFCから声が掛かったらいつでも戻ってきて最高のパフォーマンスを発揮したいと思う」


ライト級マッチ 5分3ラウンド
○ナスラット・ハクパラスト vs. ラファ・ガルシア●
判定3-0(30-27、29-28、29-28)


ナスラット・ハクパラスト

「以前、俺が12勝0敗のラファ・ガルシアの名前を聞いたとき・・・俺のチームは、いつもこうだ。名前を聞いたら、その人の記録や経験に関係なく、いつも真剣に受け止めるんだ。彼には失うものは何もない。タフで、俺より少し背が低くて、小さなオクタゴンで・・・こういう選手と戦うのは、俺にとってもいい経験になった。正直なところ、俺は“自分は次の大物だ”というような宣伝文句には乗りたくない人間なんだ。ただ、自分のパフォーマンスで感動を与えたいと思っていて、今日はそれができたと思う。俺はただ戦うことが好きで、それは経験になる。俺にとってフィニッシュは15分間の戦いほど重要ではなく、経験なんだ・・・。俺は25歳で、UFCでは2戦目だ。遅かれ早かれタイトルを取ることになるから、たくさんの経験を積みたいと思っている。すべてに備えて、クレイジーな状況にも驚かないようにしたいんだ。いい経験になったし、これからも戦い続けていきたいと思う。今日の目標は、1ラウンド目で彼を牽制することだった。たとえジャブを2つ打つだけだったとしても、相手をチェックしたかったんだ。彼は新人で、映像もあまりない。もし、俺が人々に感動を与えたいと思って試合に臨み、スイングしてノックアウトされて捕まると想像してみてほしい。これは容赦がないスポーツだ。俺はセコンドに、相手をチェックして牽制するように言われた。2ラウンド目、3ラウンド目には彼を引き離すようにと言っていた。その通りになったと思う。ドーバーとの試合では、彼を殺したいと思っていた・・・。今回のパフォーマンスで本当に成長したと思うし、自分の将来が楽しみだ。今、俺が15位以内に入りたいと言えば、それは実現する。すべてが実現するんだ。俺はただ、戦い続けたい。3戦、4戦と現役を続けるだけ。俺は25歳と若いからね。たとえトップ5に入ったとしても、できる限り戦いたいし、長いキャリアを築きたいと思っている。あと10年くらいは戦いたいし、このスポーツを楽しみたい。3連勝、4連勝、それが目標だね」


女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
●コートニー・ケイシー vs. J.J.アルドリッチ○
判定2-1(28-29、28-29、29-28)


J.J.アルドリッチ

「最高の気分よ。覚えている以上にいいものね。2年も勝利から遠のいていたから、本当に良かった。変な感じだった。前回の方が今回よりも緊張していた気がする。今回は自信があったの。今日は勝ちに行くつもりでいった。考えていたほど緊張していなかったと思う。でも、タフな試合になることは分かっていたし、ペースもきついと思っていたわ。打ち合いになるだろうってね。彼女は確かに何発もいい打撃を放ってきた。でも、私だって打てていた。今回の試合はテイクダウンが最大の要素だったと思うし、私がかろうじて勝利できたのもそれが理由だと思っている。みんなから、なんでそんなに相手がタフなファイターだと思うのかと聞かれたけど、彼女のこれまでの試合を見れば、世界で一番の相手を倒してきているのは分かるでしょ。今回の試合が決まったときは本当にワクワクした。世界でトップの人たちとやってきた相手だし、私自身を後押ししてくれる試合になるって。彼女は確かにベストレコードを持っているわけじゃないけど、ものすごくタフ。その彼女に勝ったんだから、私の名前が上がってくるはずよ。最近、ジムを変えて自分の限界は青天井だって気がしているの。ファイトキャンプを重ねればもっと成長できると思う。試合のあとは毎回、前よりも成長していると思うけど、前以上に自信を持てるようになったし、手強い相手をどんどん倒していけるという気がしている。グラウンドゲームはいつもうまくできていると思うけど、自信を失っていた。テイクダウンを狙うのに緊張することが多くて、でも、今はテイクダウンに自信がついてきているし、私にとって危険な武器のひとつになると感じている。すでに最高の打撃を持っているから、スタンディングでもいけるし、世界一の相手とも打撃でやり合える。そこに少しのグラップリングが加われば、とても危険な存在になれるはずよ。このまま続けていきたい。9月からずっとものすごく必死にトレーニングしてきたし、12月にこの試合を受けて3月に戦った。家に帰って、ミック(メイナード)が連絡をくれればすぐに返事するわ」


女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
●グロリア・ジ・パウラ vs. ジン・ユウ・フライ○
判定3-0(28-29、28-29、28-29)


ジン・ユウ・フライ

「間違いなく自分が勝ったと思った。第1ラウンドと第3ラウンドは、かなりしっかりとコントロールできたと思う。第2ラウンドはどちらとも言えない感じだったので、29-28という結果が出たときは自分が勝ったと確信したわ。それが最初のゲームプランだった。彼女はかなり洗練されたストライカー。相手が得意とするところで戦う必要はない。相手が最も苦手とする場面に持っていって、相手が戦いたくない試合をさせようと思った。自分の胸や肩の荷が下りたような気がする。誰もがUFCに出たいと思っているけれど、それ自体が難しいわけじゃない。最初の勝利を得ることがかなり大変なの。最初の2試合で0勝2敗という苦い経験をした。そこから自分を奮い立たせて次のキャンプに臨み、自信を持って勝てたことは自分が一番誇りに思う。このような形で1年をスタートさせることができてよかった。来週はチームメイトのシャイアン・ベイズに期待しているわ。彼女はこの勢いを維持してくれるだろうし、今夜はライアン・スパンもいる。来週は2人の試合とJ.P.ベイズの活躍を楽しみにしている。何かを強く求めれば、それを邪魔するものは何もない。ただひたすら努力するのみ。何度転んでも、立ち上がって前に進むだけ」


ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○マシュー・セメルスバーガー vs. ジェイソン・ウィット●
1ラウンド(0分16秒)KO


マシュー・セメルスバーガー

「正直なところ何も考えていなかった。本能のままに反応していたってところかな。特にコーチが指示してくれたことや、今週を通して取り組んだ準備とかね。深く考えすぎるな、すべての作業は終わって手は打ってあるんだから、自分はただそこに行ってすべきことをするんだ、そういう感じさ。確かにやりがいがある。何かのために一生懸命働いた人が、あのレベルで効果のある望んだ結果を実現できたのなら最高でしょ。本当にいい気分さ。どの試合にも、殺すか殺されるか、行動するか死ぬかという姿勢で臨んでいる。100%正直に言うと、UFCでのすべての戦いに勝てるとは思っていない。でも俺が相手を倒しにいったり、みんなを楽しませようとしたりしているのは分かってもらえるはず。俺が気絶していようが相手が気絶していようが自分の持っているものをすべて相手にぶつけるつもりだ。だからこそ、リスクを恐れない俺を見ればみんなに楽しんでもらえると言えるのかもしれない。少なくともあと1、2回は戦いたいし、当然、アクティブであり続けたい。前回の試合後は早めに戻るチャンスがあったけれど、チームや家族、それに技に焦点を当ててジムに戻るように言った人々の話に耳を傾けなかった。家に帰ったらすぐにジムに戻るつもりさ。見て分かるようにケガなどはないから、できるだけ早くここに戻ってきたい」
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