日本時間2021年12月5日(日)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFCファイトナイト・ラスベガス44の目玉は、バンタム級ランキング4位のロブ・フォントと2度のフェザー級覇者である現バンタム級5位のジョゼ・アルドによるバンタム級の一戦だ。しかし、一段階軽い階級であるフライ級の試合も見逃せない。マネル・ケイプがジャルラス・ジュマグロフとのフライ級マッチに挑むのだ。
日本のRIZINでエキサイティングな戦いを披露し、かつてUFCで活躍した水垣偉弥を倒した後、朝倉海をノックアウトしてRIZINのバンタム級王者に輝いたケイプ。UFCデビューではスロースタートを切り、2戦連続で判定負けを喫したものの、3試合目の第1ラウンドでオデー・オズボーンをフライングニーで沈めている。
今回の対戦相手であるジュマグロフもケイプと似たような道をたどってきた。高い期待とともにUFCデビューを果たしながらも最初の2戦を落とし、3試合目が組まれたUFC 264で、ジェローム・リベラに第1ラウンドでギロチンを決めたのだ。しかし、ケイプは相手の直近の勝利を気に留めていない様子。UFCで戦う傍ら、日本とのつながりも保っているケイプが、新たな戦いを前に胸のうちを語ってくれた。
――アメリカに移ってからのトレーニングについて
ここラスベガスのXtreme CoutureやUFCパフォーマンス・インスティテュートでトレーニングしてきた。たくさんのUFCのプロファイターたちと一緒にやってきた。すごかったよ。ケガをしていないから、そこが一番大事なところだ。
――対戦相手について
俺が2年前にロシアで戦ったやつとは別人だ。彼のパフォーマンスは年をとって落ちているはず。彼は34歳で、28歳と対戦しようとしている。エネルギーやパワーは数年前とは変わっている。それに、UFCじゃごまかしはきかないからな。
――試合に向けたビジョンと未来の展望
第1ラウンドで向こうの様子を見るつもりだ。相手は早い段階で疲れるだろうって分かっている。俺はたくさん動き、向こうにどんどん考えさせる。彼の脳は酸素が足りなくなってくる。第2ラウンドには俺がフィニッシュするってわけさ。
この試合に集中した後は、2カ月でもう1試合したい。俺の目標は来年にチャンピオンになること。そのためにすべてをやるつもりだ。2022年は100%忙しい年になるはずだ。
――長年のライバルにして友人の朝倉海について
朝倉海とは何度も話した。あいつはUFCのバンタム級でもいいファイターになると思う。俺たちは日本とか、こことか、プーケットとかで一緒にトレーニングする話をしている。あいつなら日本のいい代表になると思う。あいつならバンタム級でうまくやれるはずさ。
――UFCを目標に掲げる海の兄、朝倉未来への自らの経験からのアドバイス
彼は試合への準備の仕方を変えなきゃならないと思う。格闘技だけを仕事にし、それに対してハングリーな人間と密な関係を築かなきゃな。だから、トレーニングの場所をアメリカやプーケットに移す必要があるんじゃないか。俺は100%手を貸すぜ。
――今の拠点であるアメリカ、そしてかつての拠点であるタイについて
俺はアメリカが好きだ。俺の場所はここだ。だが、バケーションをとるならプーケットで海を見て、自然の中に身を置きつつトレーニングするだろう。他のファイトキャンプに行ってポテンシャルを見てみるのもいいな。俺の人生では今、どこでも自分のいたい場所を選べる。俺はその機会に恵まれている。
――同じくTiger Muay Thaiに所属していたセミメインイベント出場のブラッド・リデルとラファエル・フィジエフについて
彼らとトレーニングしたことはないけれど、彼らがトレーニングしているのは見たことがあるし、2人とも才能があってめちゃくちゃ強い。エキサイティングな試合になるな。だが、俺は自分が彼らの試合を越えると思ってる。ハードだろうけど、ファイト・オブ・ザ・ナイト(敢闘試合賞)やノックアウト・オブ・ザ・ナイトを取るのは俺だ。
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