2021年ニューカマートップ10

UFC
UFC 266:オクタゴン【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年9月25日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFC 266:オクタゴン【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年9月25日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
2021年は近年でもおそらく最も強力な新人たちがそろっていた。その中で誰がトップクラスのメンバーなのかを選ぶのは困難だったもの、優秀なニューカマーたちをトップ10のランキングで振り返ってみよう。



第10位パット・サバティーニ
UFCにやってくるフィラデルフィア勢の一人、パット・サバティーニは地元で16戦の経験を積み、大舞台への招待を受けた。その舞台に立ったサバティーニはまるで経験豊富なベテランのような活躍を見せ、トリスタン・コネリー、ジャマル・エマース、タッカー・ラッツを撃破。8月のエマース戦で決めたサブミッション勝利は技能賞(パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト)が贈られている。



第9位パディ・ピンブレット
このファイターがUFCと契約した際にパディ“ザ・バディ”ピンブレットの名を知らなかった者がいたとしても、9月にルイージ・ベンドラミニとのバトルでデビューを果たしたときにその問題は急速に解消されたはずだ。この試合でしばらくは厳しい戦いを強いられていたイギリス・リバプール出身のピンブレットだが、第1ラウンド4分25秒で仕事を終え、ボーナスとUFCの“次の大物”という(非公式な)タイトルを手にしている。



第8位ブルーノ・シウバ
UFCデビューが遅かったことで、格闘技ファンの中にはこのブラジルのミドル級ファイターであるブルーノ・シウバにどれほどのことができるか疑問に思う向きがあったかもしれない。そんなファンたちがシウバのデビューによって何を手にしたのかと言えば、ウェリントン・トゥルマン、アンドリュー・サンチェス、ジョーダン・ライトをノックアウトで仕留め、常に前回の試合以上にエキサイティングなバトルを見せてきたファイターだ。2022年にはさらに前進し、ミドル級のエリートへとステップアップしていくだろう。



第7位テランス・マッキニー
ピンブレットを見れば分かる通り、たった1試合でこのリストに載るのは特別なファイターだけだ。しかし、7秒で試合を終えたとなれば、6月にマット・フレボラをノックアウトしたテランス・マッキニーの名がここにあるのも当然のこと。親しみのある人柄や感動的な(そしてしばしば痛ましいほどの)生い立ちも相まって、格闘技ファンたちは次に“Tレックス”がどこへ向かうのか目が離せないはずだ。



第6位ルーピー・ゴディネス
1週間間隔の2戦を含む4試合に7か月で挑んだルーピー・ゴディネスは、ルーキーイヤーのドナルド・セラーニ的な女性ファイターになっている。メキシコ出身のカナダ人であるゴディネスは、その戦いの中で多くの人から声援を受けた。2021年の戦績は2勝2敗だったものの、4月に黒星がついたジェシカ・ペネとの試合では勝利にふさわしかったと考える者が多く、ルアナ・カロリーナに負けた試合は、その1週間前にいつもの女子ストロー級から一つ階級を上げてシルバーナ・フアレスを倒したばかりでの挑戦だった。つまり、2022年のルーピーにはさらなる輝きが期待できるということだ。



第5位エリン・ブランチフィールド
ニュージャージー出身のエリン・ブランチフィールドは少しの間、UFCデビューを待たなくてはならなかった。しかし、9月にデビューにこぎつけると、1ラウンドも落とすことなくセーラ・アルパーとミランダ・マーベリックにユナニマス判定勝ちを収めている。特にマーベリックに対する勝利が印象的で、女子フライ級の女王であるワレンチナ・シェフチェンコとすぐに対戦することこそないものの、大きな勝利をさらに収めればそれに見合った見返りはあるだろう。



第4位クリス・カーティス
2018年にデイナ・ホワイトのコンテンダー・シリーズでUFCの契約を得られず、クリス・カーティスは実際2度にわたってスポーツを離れている。しかし、やはりオクタゴンで戦うという夢を捨てきれず、戻ってきた。2021年にチャンスを得た彼はそれを十二分に活用し、ミドル級屈指の有望株であるフィル・ハウズとブレンダン・アレンをノックアウトしてロースターに自分の場所を確保し、彼がここにふさわしいことを世界に知らしめた。



第3位マイケル・チャンドラー
マイケル・チャンドラーは間違いなく登場の仕方を知っている。UFCロースターの外にいるトップスターの1人だったチャンドラーが1月のデビュー戦でダン・フッカーを止めるのには3分もかからなかった。続くチャールズ・オリベイラとのライト級王座決定戦と11月のジャスティン・ゲイジー戦では敗れたものの、誰もがこの活発な戦士の次なる試合を待ち望んでいる。



第2位マノン・フィオロ
1月にオクタゴンデビューした時には、ハードコアなファンベース以外にフランス人のマノン・フィオロのことを知っている人はほとんどいなかった。だが、ビクトリア・レオナルドを第2ラウンドで仕留めたことでそれは変わった。タバサ・リッチを相手に2度目のテクニカルノックアウト勝ちを決めて女子フライ級での展望が開け、“ザ・ビースト”は10月のマイラ・ブエノ・シウバ戦で判定勝ちし、3勝目を挙げて1年を終えた。そのプロセスで彼女はランキングトップ15入りを果たしている。



第1位ケイシー・オニール
2022年も女子フライ級に注目が集まることを確実にしたもう1人のファイターがケイシー・オニールだ。8試合で負けなしの彼女は、オールラウンドな戦いぶりで2021年にシャナ・ドブソン、ラーラ・プロコピオに一本勝ちして3勝を挙げ、危なげなくオクタゴンで連勝を続けている。次の試合は2022年序盤にベテランのロクサン・モダフェリと対戦の予定だ。そこで勝てば、オニールは女子フライ級ランキングでトップ5入りに近づくことができるかもしれない。
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