デイナ・ホワイトのプレジデントチョイス:ゲイジー vs. チャンドラー

UFC
UFC 268:ジャスティン・ゲイジー vs. マイケル・チャンドラー【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2021年11月6日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
UFC 268:ジャスティン・ゲイジー vs. マイケル・チャンドラー【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2021年11月6日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
現地時間21日(月)はプレジデントデー(大統領の日)だった。これに敬意を表し、UFC会長(プレジデント)のデイナ・ホワイトが最近のバトルから最高の瞬間を見せてくれた試合を挙げている。

UFC 268のメインカードで2人が対峙してから3カ月が経過した今でも、ジャスティン・ゲイジーとマイケル・チャンドラーの試合は謎に満ちている。どうやってこの試合は3ラウンドのフルラウンドにまでもつれこんだのか? いかにして2人の男はあざを作りながらも深刻なダメージがないままオクタゴンを降りたのか? 観客たちはどうやって15分間も息を止めていられたのか?

この戦いをマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で直接目にできた幸運な者たちは、このライト級マッチがいかにスリリングだったかを紐解く確かなヒントを手にしていた。それが隠されていたのは2人のバトルの次の試合だ。

ゲイジー vs. チャンドラーの次に行われたのはシェーン・ブルゴスとビリー・クアランティーロの一戦であり、この試合も3ラウンドにおよぶ見事な戦いになった。他のファイトカードが組まれたイベントであれば、余裕で敢闘試合賞(ファイト・オブ・ザ・ナイト)に選ばれるバトルだ。しかし、MSGにいた観客は皆、チャンドラーとゲイジーの戦いの熱狂冷めやらない状態であり、ブルゴス vs. クアランティーロの激闘にふさわしい盛り上がりは見られないままだった。それはまるで、少なくとも数分間にわたって、ゲイジーとチャンドラーが会場にいたすべての者の生命を吸い取ってしまったかのようだった。

ゲイジーとチャンドラーは激しい応酬によって常に戦況が変わり続けるシーソーゲームで、それぞれの能力をいかんなく発揮してオクタゴンを去って行った。『UFC.com』のライターであるトーマス・ジェバーシはこの試合があった夜、“それぞれが最初から最後までハンマーを振り回し、大打撃を浴びせあい、それによって2人はあざを作り、めった打ちにされ、それでもサイコパスのように笑みを浮かべていた”とつづっている。

この試合はさまざまなリストで2021年のファイト・オブ・ザ・イヤーに選ばれており、その中にはデイナ・ホワイトが選出するUFCのリストも含まれている。
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