デイナ・ホワイトのプレジデントチョイス:ジュリアナ・ペーニャ

UFC
UFC 269:アマンダ・ヌネス vs. ジュリアナ・ペーニャ【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年12月11日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
UFC 269:アマンダ・ヌネス vs. ジュリアナ・ペーニャ【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年12月11日(Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)】
現地時間21日(月)はプレジデントデー(大統領の日)だった。これに敬意を表し、UFC会長(プレジデント)のデイナ・ホワイトが最近のバトルから最高の瞬間を見せてくれた試合を挙げている。

2021年にはオクタゴンで繰り広げられる数々のパフォーマンスの中で、いくつか驚きの場面があった。この記録破りの年を上回るものなどあるのだろうかという疑問を抱かせるほどだった。

ベストパフォーマンスの話をすれば、2021年にUFC 269でジュリアナ・ペーニャが見せた圧倒的なパフォーマンスを上回るものはない。それはペーニャがほぼ無敗のファイターであるアマンダ・ヌネスをUFC女子バンタム級の王座から引きずり下ろした試合でのことだ。

UFC 269までの12試合のすべてで白星を挙げ、2階級を合わせて7度のタイトル防衛に成功していたヌネス。この試合を前に、スポーツベッティングにおけるヌネスのオッズは-800で、ペーニャが+500のアンダードッグとなっていた。

ベガスのオッズや世界中のUFCファンの予想を見るに、女子バンタム級で政権交代が起こると考えていた者は多くなかったようだ。もちろん、ペーニャは例外だが。

UFC 269での決戦を前に、ペーニャは『UFC.com』のインタビューで「自分には必要なものがすべてあるって分かっている。この仕事を終わらせるために、自分には十分すぎるものがあると分かっているの」と話していた。

「私のキャリアではずっと、チーム・アンダードッグが私のやり方だった。だから、こういうチャレンジにだって準備万端よ」

この一戦を迎えるにあたり、“ザ・ベネズエラン・ビクセン”はヌネスが対戦する中で最もデンジャラスな存在となる可能性を見せつけた。その理由としては、女子バンタム級と女子フェザー級の他のコンペティターと違い、ペーニャが単純に“ザ・ライオネス”ことヌネスに対して恐れを見せなかったことが大きい。

「ベストであるためには、自分がベストで戦わなければならないし、それは個人的なこととは関係ない。一人の女性としての、母としての、ファイターとしての彼女を尊敬しているわ。でも、私はUFC女子バンタム級のワールドチャンピオンになりたいし、ベストで戦いたい。そうするためには、王を撃たなければならないのよ」

ペーニャは驚くべきやり方で最高のファイターを倒した。第2ラウンドの終盤にリアネイキドチョークを決めきったのだ。女子バンタム級のチャンピオンとなったペーニャは、しばらくの間その王座にとどまり続けるつもりだ。
Facebook X LINE

オクタゴンガール
オフィシャルショップ
FANTASY