2022年トップニューカマー10選

UFC
UFC 275:ジャック・デラ・マダレナ vs. ラマザン・エミーフ【シンガポール・カラン/2022年6月12日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFC 275:ジャック・デラ・マダレナ vs. ラマザン・エミーフ【シンガポール・カラン/2022年6月12日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
2022年にオクタゴンに登場したトップルーキーと言えば? 『UFC.com』のスタッフが選ぶ、注目ルーキーの非公式なリストがこちら。

1. ジャック・デラ・マダレナ



オーストラリアが輩出した、おそらくロバート・ウィテカー以来の才能の持ち主だと目されるジャック・デラ・マダレナは、2021年にデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズでアンジュ・ルーサに勝利してUFCファンから関心を持たれた。だが、真に目覚ましい活躍をしたのはそこからだ。3試合連続でピート・ロドリゲス、ラマザン・エミーフ、ダニー・ロバーツをノックアウトし、2022年が終わろうとしている今、デラ・マダレナのウェルター級ランキング入りは目前のものになっている。単に可能性を秘めたファイターというだけではなく、デラ・マダレナは本物の戦士なのだ。

2. ジャイルトン・アウメイダ



こちらも2021年にデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズに参戦したファイターであるジャイルトン・アウメイダは、大舞台に到着して以来、天に与えられた力を発揮してきた。ライトヘビー級でもヘビー級でも戦えるアウメイダは、どちらの階級でもライバルたちに脅威を与える存在であり、すでにダニーロ・マルケス、パーカー・ポーター、アントン・トゥルカリらを相手にフィニッシュを決めている。

3. ムハンマド・モカエフ



2022年に初めてオクタゴンに足を踏み入れた中でも最も前評判の高かった選手の一人であるムハンマド・モカエフは、コーディ・ダーデン、チャールズ・ジョンソン、マルコム・ゴードンを倒した3勝によってその期待に応えてみせた。すでにフライ級のトップ15に入っているモカエフは、その才能と活力によって、2023年にはフライ級のタイトルレースにからむ姿が見られるだろう。

4. 平良達郎



弱冠22歳にして、平良達郎はUFCで日本の総合格闘技(MMA)を代表する存在であるだけではなく、未来を担った存在でもある。驚異的な才能とベテランのようなアプローチによって、平良は2回のオクタゴン登場で強い存在感を放ち、カルロス・カンデラリオに判定勝ち、C.J.ベルガラにサブミッションでの勝利を収めている。2023年にはさらに活躍するはずだ。

5. ヤスミン・ハウレギ



UFCに押し寄せる新たな波のメンバーの一人である23歳のヤスミン・ハウレギは、才能あふれる女子ストロー級にどこからともなく現れ、ヤスミン・ルシンドと壮大な3ラウンドマッチを演じ、イステラ・ヌネスをノックアウトしてパーフェクトな10勝0敗という戦績を残している。メキシコ出身のハウレギは、新たな年にきっとランキング入りするだろう。

6. チディ・エンジョクアニ



2022年のルーキーの中でも年長にあたる33歳(まもなく34歳)のチディ・エンジョクアニは、地元で然るべき成績を残した後に、2021年にデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズを通してロースタースポットを獲得した。そのエンジョクアニが、いかにUFCファンに自らの力を示したか? マルク・アンドレ・バリオーやドゥスコ・トドロビッチを第2ラウンドでノックアウトしたこと(いずれも技能賞を獲得)や、グレゴリー・ホドリゲスとの敢闘試合賞に選ばれた熱戦を見れば、エンジョクアニから目を離すわけにはいかないと分かるはずだ。

7. ナタリア・シウバ



6連勝という戦績を手土産にUFCにやってきたものの、6月にジャスミン・ジャスダビシアスとの試合でデビューした際、ブラジル出身のシウバについては負傷で3年近くを失ったという事実から、どれだけ戦えるかについては疑問符がついていた。3ラウンドが終わった時、シウバはカナダ出身のジャスダビシアスを下し、11月にはそれまで無敗だったテレザ・ブレダに黒星をつけている。そう、疑問符はすっかり消え去ったのだ。

8. マイケル・モラレス



プロとして14勝0敗という完璧な成績を有するエクアドル出身のマイケル・モラレスは、2021年のデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズに登場し、その力強い才能と高い将来性を見せつけた。23歳のモラレスは今やUFCでトレヴィン・ジャイルズやアダム・フューギットを倒しており、スカウティングレポートに記録されていた高い評価に間違いはなかった。唯一変わったのは、自らの攻撃をさらに磨いていくモラレスがミドル級においてさらに危険なファイターになっているという事実だけだ。

9. ラウル・ロザスJr.



9月に行われたコンテンダーシリーズでマンド・グティエレスを倒し、17歳にしてUFCとの契約を手にしたとき、ラウル・ロザスJr.はMMA界の大きな話題となった。12月18日、UFC史上最年少のファイターとなったとき、話題はさらに大きくなるばかりだった。ロザスはT-Mobileアリーナに訪れた鑑賞眼のある観客たちの眼の前で、第1ラウンドでジェイ・ペリンを倒している。刮目せよ。ロザスの歩みは2023年も止まることはない。

10. アンドレ・フィアリョ



確かに、アンドレ・フィアリョがきわめてアクティブなスケジュールとなった2023年にUFCのオクタゴンで残した成績は2勝3敗だった。しかし、ミゲル・バエザやキャメロン・ヴァンキャンプをノックアウトし、ミシェル・ペレイラを相手に果敢な戦いを見せたことで、フィアリョは間違いなく来年も注視すべき選手となっている。

【他に名が挙げられた選手たち】
ブライアン・バトル、カイオ・ボハーリョ、ジョアンダーソン・ブリート、ワルド・コルテス・アコスタ、エミリー・デュコテ、アブス・マゴメドフ、マハシャテ、マイク・マロット、フランシス・マーシャル、アルメン・ペトロシアン、ジョー・パイファー
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