メキシコにUFCパフォーマンス・インスティテュートが新設

UFC
UFC 283:デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノ【ブラジル・リオデジャネイロ /2023年1月21日(Photo by Buda Mendes/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 283:デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノ【ブラジル・リオデジャネイロ /2023年1月21日(Photo by Buda Mendes/Zuffa LLC via Getty Images)】
世界最大の総合格闘技(MMA)団体であるUFCが、2023年の第4四半期にメキシコのメキシコシティに最先端のMMAトレーニングおよび育成施設をオープンする計画を明かした。

“UFC Performance Institute(UFCパフォーマンス・インスティテュート)”はMMAのコーチングやストレングス・アンド・コンディショニング、スポーツ科学、フィジカルセラピー、パフォーマンス栄養学の専門家を擁し、メキシコおよびラテンアメリカ地域のMMAアスリートの育成およびサポートのためのトレーニングハブの役割を担うもの。数百万ドルが投じられたこの施設は、完成すれば3万2,000平方フィート(約2,973平方メートル)におよび、ラスベガスにある第一号のUFCパフォーマンス・インスティテュートとほぼ同じサイズになる。

「メキシコは格闘技の歴史上、最も偉大なアスリートの何名かを輩出している」と話すUFC会長のデイナ・ホワイトは次のように続けた。

「われわれのPIのチームの仕事は世界一であり、この国でリソースとトレーニングをアクセス可能とすることで、メキシコは世界におけるMMAタレントの素晴らしい源の一つになると考えている。これはMMAというスポーツや、ラテンアメリカ全体のアスリートにとってとてつもなく大きな機会になる」

ラテンアメリカからは150名以上のアスリートが現役選手としてUFCのロースターに在籍しており、これは全体の20%を超えている。これらのうち、66名はスペイン語圏の出身であり、28名がメキシコの選手だ。その中には初のメキシコ生まれのUFCチャンピオンである、現UFCフライ級王者のブランドン・モレノがいる。

UFCパフォーマンス・インスティテュート・メキシコはラテンアメリカのアスリート育成を促進し、この地域における総合格闘家がUFCに参戦可能なスキルレベルに迅速に到達することを目指している。多くのMMAコーチングスタッフが、世界のUFCパフォーマンス・インスティテュートのコーチやトレーナーたちの意見を参考にして開発された、このスポーツに特化したトレーニングシステムを進めていく。地元のアスリートに彼らのスキルやMMAキャリアの可能性を披露するプラットフォームを提供すべく、この施設では選手たちの才能を評価するイベントも企画および実施する予定だ。

UFCは2017年に、ラスベガスに最初のパフォーマンス・インスティテュートを開設。この施設は世界初の、多くの専門にわたる調査、革新の拠点を備えたトレーニングセンターだ。運営開始からの5年間で、UFCのロースターにいる700名を超えるアスリートたちがこの施設やリモートサービスを活用した。さらに、NFL、NBA、NHL、MLBやオリンピックの選手、カレッジスポーツの選手らが、オフシーズントレーニングのサポートを得るためにこの施設を訪れた。2019年には上海に2つ目のパフォーマンス・インスティテュートがオープン。これは上海にラスベガスの3倍の規模である9万3,000平方フィート(約8,640平方メートル)で設立された施設で、中国大陸およびアジア太平洋地域の次世代のMMAアスリート育成のためのトレーニングハブとして機能している。
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