開始の合図と同時にセラーニに急襲したローラー。その勢いは止まらず、セラーニは防戦に徹するしかなかった。30秒ほど続いた連打が止んだ時点でセラーニの消耗は激しく、以降もローラーに追い込まれ続けるが、ラウンド中盤を過ぎて落ち着きを取り戻したのか、セラーニはローラーに一発を命中させてテイクダウンに持ち込み、マウントポジションをキープ。ローラーも冷静に対処してスタンディングに戻した。
一転、距離を取って始まった第2ラウンドはセラーニが足を使いながら要所でローラーに打ち込んでいく。ジャブとエルボーのコンボ技でローラーにダメージを与えたセラーにはクリンチから膝も生かして一気に攻めた後、ハイキックの一撃も食らわせている。ラウンド終盤も押していたのはセラーニでローラーは有効打を多く浴びてしまった。
最終ラウンドはセラーニが勢いのある攻撃に転じ、ジャブを放ちつつ、ハイキックやアッパーカット、エルボー、タックルなどさまざまな技を繰り出していく。ローラーも応戦するがセラーニのコンビネーションが鋭さを増していき、勝敗はジャッジに委ねられることに。
結果、ユナニマス判定でローラーが復活の白星を手に入れた。
Combos by @CowboyCerrone back Lawler up now! #UFC214 pic.twitter.com/kNpchhCG8A
— #UFC214 (@ufc) July 30, 2017
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○ロビー・ローラー vs. ドナルド・セラーニ●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ロビー・ローラー
「相手を支配できれば止められると思ったから、最初のラウンドは速くいった。もちろん、そうはいかなかったけどね。タフさはすごかったし、根性もすごかった。脱帽だよ。友人のマット(ヒューズ)のところに行ってあいつの無事を確認してくる。まだ今も闘い続けているからね。その後は仕事に戻るよ」