ティルが無敗記録を更新、ベリチコビッチとの激闘を制す

UFCファイトナイト コメント 試合結果
UFCファイトナイト・ロッテルダム:ダレン・ティル vs. ボヤン・ベリチコビッチ【オランダ・ロッテルダム/2017年9月2日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・ロッテルダム:ダレン・ティル vs. ボヤン・ベリチコビッチ【オランダ・ロッテルダム/2017年9月2日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間9月3日(日)、オランダのアホイ・ロッテルダムでUFCファイトナイト・ロッテルダムが開催され、ダレン・ティルとボヤン・ベリチコビッチのウェルター級マッチが行われた。

無敗を誇るティルはローキックを中心に組み立てるベリチコビッチに余裕のある姿を見せながら、第1ラウンド残り3分を切ったところで左のエルボーが決まり、ベリチコビッチをダウンさせる。そのままパウンドを見舞ったティルがフィニッシュに持ち込むかと思われたが、ベリチコビッチがティルから逃げ切った。立ち上がったベリチコビッチは観客をあおる仕草を見せながら、激しい攻防に興奮したのか、ティルにハグを求めるシーンがあった。

第2ラウンドはティルのジャブで幕を開け、相手の打撃やタックルをかわしながら細かくローキックを打ち込んでいく。ベリチコビッチが蹴りを放とうとしたところ、足をつかんだティルがベリチコビッチをマットに倒したが、下からパンチを見舞ったベリチコビッチが首を取って攻撃に転じた。両者とも顔の流血がひどかったものの、全力で闘い続けている。

最後の5分間もベリチコビッチが勢いのある打撃を放ち、ティルの顔面に強烈な一発が決まったが、ティルが倒れることはなかった。その後、ティルが左の一撃でベリチコビッチをダウンさせ、フィニッシュに持ち込もうとするも完遂はせず、立ち上がらせてフルラウンドを戦いきった。結果はユナニマス判定でティルに軍配が上がっている。

ティルは無敗記録を更新して15勝0敗1分、負けたベリチコビッチは15勝5敗1分とした。

ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○ダレン・ティル vs. ボヤン・ベリチコビッチ●
判定3-0(30-27、30-27、30-27)

ダレン・ティル


「まだUFCで無敗なんて、今はものすごく感動している。まだ若いし、トップのファイターを次々に打ち負かしている。毎日、自分の目標が近づいてくる気がしているんだ。別に他の誰かになりたくてここにいるわけじゃない。ただ一人、俺は次のモハメド・アリになりたい。次のジョルジュ・サン・ピエール、次のコナー・マクレガーになりたいだけだ。毎日、その目標に近づけている気がするし、今はとにかくとても感動している。これの何がすごいか分かるか? オクタゴンにいると、アリーナが見える。ファンの歓声が聞こえる。UFCでの俺の試合を見るとファンは必ずスタンディングになる。俺としてはそれが誇りだ。時々、家まで運転していると、助手席に置くことになるだろうベルトを感じる。本当さ。感じるんだ。きっとチャンピオンになる。次はサンチアゴ・ポンジニッビオとやりたい。もしあいつが自分はベストストライカーだと言うなら、俺もそう。戦う必要があるだろ。ランキングなんて知らねぇ。俺とあいつが戦うべきだと思っている」

ボヤン・ベリチコビッチ

「クレイジーですごい経験だった。試合のあらゆる瞬間を心から楽しんだし、ダレンのことを悪く言うなんてできない。最高のアスリートだし、彼と戦えたことがうれしくてたまらない。相手は無敗で、それを続けている。土をつけてやろうと思って全力を尽くしてみたけど、うまくいかなかったね。彼に脱帽だ。ジムに戻って練習するよ。もしもう一度、彼と戦うことがあったら、また全力でぶつかっていくつもり。かなりやり合ったから、途中で“なんて試合だ”なんて言いながら、ハグもした。彼のことは心から尊敬している。彼と戦うと聞いた瞬間から、興奮していたくらいだ。だって最高のファイターだと分かっていたから。ファンの皆が楽しんでくれていたらうれしい。UFCが次に誰を用意してくれようと受ける。ただ、ひとつだけ言えるなら、友達や家族、スポンサーがたくさんいるオーストラリアか中国で戦いたい」
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