序盤はロボフがペースをコントロールし、フィリのスキを見ながらミドルキックやローキックで攻め込んでいった。オクタゴンサイドではロボフとトレーニングを共にするライト級王者コナー・マクレガーが檄を飛ばす。フィリの鋭いパンチを食らったロボフは目の周りから流血するも、意に介さず攻める姿勢を崩さない。第1ラウンド残り30秒を切って、片手を合わせた両者だったが、フィリの右ハイキックがロボフにクリーンヒットし、ロボフがノックダウンを奪われる。パウンドでフィニッシュを狙ったものの、時間切れとなりロボフが難を逃れた格好だ。
OH!
— UFC (@ufc) 2017年10月21日
The head kick from @TouchyFili drops Lobov! #UFCGdansk pic.twitter.com/4WoDwndsMn
ただ、これでリズムをつかんだフィリが第2ラウンド以降も優勢となり、打撃数では82回のロボフが70回にとどまったフィリを上回ったものの、有効打数はフィリが1回多く、判定にもつれ込んだ試合は3名のジャッジともフィリの勝利を指示した。
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●アルテム・ロボフ vs. アンドレ・フィリ○
判定3-0(27-30、27-30、27-30)
アンドレ・フィリ
「自分らしさを感じなかったし、たぶん、その大部分は長旅のせいだと思う。この1週間ずっと眠れなくて、移動時間のせいで第1ラウンドと第2ラウンドは前ほど気分も良くなかった。でも、試合で自分の思うようにいかなかったとしても、ちゃんと適応させて仕上げていかないといけない。何が起きていようと関係ない。タフな相手なのは分かっていたし、落とせるかもしれないとも思っていた。打ち続けたかったし、相手が倒れた時にフィニッシュしたかったんだけど、いずれどこかで立ち直ってくるとも予想していたんだ。素晴らしい対戦相手だったし、良い試合だったと思う。ファンのみんなが楽しでくれているといいな。観客の中にコナー(マクレガー)がいるのを見つけて、10倍は楽しくなったよ。あいつがかなり熱くなっていたから、俺ももっとノッてきた。それを力にした感じだな。敵対ってやつが好きなのさ。今はアルテムを打ち負かしたこと以上に、アルテムに勝ってマクレガーがあそこで喚いている姿を見られたことが良かったと思う。そうは言っても尊敬はしているんだ。試合が終わったらアルテムの手を取って握手したし、セコンドの人たちとも握手した。マクレガーのことは尊敬している。すべてはプロのなせる技。一番大事なのはしっかりとショーを見せること。今日はそれができたと思っている」
アルテム・ロボフ
「当然、スタンディングで試合をしようとした。宣言した通り前に出ていき、一度も後退はしていない。ただ、フィリが良い仕事をした。タックルを仕掛けられてダウンを奪われ、相手に付け入るスキを見つけられなかった。自分のタイミングをつかめず、ゲームプランもうまくできなかったけど、時々、こういうこともある。ヘッドキックを食らって、かなり大きなショットだったけど、ちゃんとリカバーできたと思っているし、その場でも問題ないと思っていた。相手の打撃はそれほど効いていなかった。打ち込んできても吸収できたし、ノックアウトに近いってことは全然なかったと思う。でも、プレッシャーの中で考えながら戦うっていうのはかなりハードなことなんだ」
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