第1ラウンド中盤までは互いの出方を見合って動きが少なく、リネカーが時折、ローキックを決めながらコンビネーションの有効打をマークしていった。残り1分を切ろうかというところで右の一発をヒットさせたリネカーがさらにプレッシャーをかけて優位を取る。
インターバルを経た次のラウンドは序盤から両者とも手数を増やしたが、ヴェラが右の回し蹴りを当てたにもかかわらず、笑顔で応える余裕を見せリネカーはヴェラの攻撃を受けてもダメージを感じさせない。ヴェラがボディキックを放てばリネカーがすぐにコンビネーションを仕掛けて応戦した。ラウンド終盤にはヴェラがマットに倒れ、リネカーはいったん立たそうとするも、最終的にはマウントポジションを取ってパウンドからエルボーを打ち込んでいる。
最後の5分間はバンタム級ランキング5位につけるリネカーがその本領を見せつけ、身長を生かしてかかと落としやハイキックを繰り出すヴェラの攻撃を華麗に退けた。ただ、決めどころを欠いてフィニッシュは達成できず、勝敗はジャッジに委ねられている。3名ともリネカーの勝利を支持した。
Big GnP from @JohnLineker to end round 2!
— UFC (@ufc) October 29, 2017
Lineker up 2-0? #UFCSP pic.twitter.com/cOVKJS4LIu
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
○ジョン・リネカー vs. マルロン・ヴェラ●
判定3-0(29-28、29-28、30-27)
ジョン・リネカー
「10カ月ぶりで、みんなが待ってくれていたかどうかは分からないけど、ペースが違っていた。自分のベストパフォーマンスとはいかなかったけれど、勝利は勝利だ。関係あるか。この後は家に帰ってリカバーし、次の試合に向けてトレーニングをがんばる。ランキング入りしている相手、トップ5のヤツと戦いたい」