日本時間1月21日(日)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンを舞台にUFC 220が開催され、フライ級のダスティン・オルティスとアレクサンドル・パントーハが対戦した。
開始早々にオルティスが素早い動きでパントーハに襲いかかるも、うまく切り替えしたパントーハがオルティスの背後を確保。ケージ際に押し込み、足で体を固めたパントーハは徐々に優位な体勢に持ち込みながらチョークを狙う。オルティスは引き倒される格好で危機一髪の場面に直面するも、懸命にもがいて脱出に成功。すぐさま組み付いて膝を入れ、お返しとばかりに背後にまわってチョークを仕掛けにいったが、ラウンド終了を告げるホーンに阻まれる。
第2ラウンドもオルティスが先に動き、今度はペースをコントロールしてハイキックやジャブなどスピード感のある打撃を見舞った。パントーハも数発を打ち返したが、オルティスにケージ際に追い込まれ、背後を取られた窮地は脱したものの、オルティスに組み付かれたまま、何度も膝蹴りを食らっている。それでも、難を逃れてスタンディングに戻ったパントーハはオルティスの顔面に一撃を見舞った。ただ、このラウンドは終始、オルティスが攻めており、パントーハは守りに徹した格好だ。
お互いに勝負を仕掛けた最終ラウンドはパントーハがオルティスの体を押さえつけたが、上半身に自由があったオルティスはボディに打ち込みながら反撃の機会を待つ。必死にテイクダウンを狙うパントーハは再びオルティスの背後を取ったものの、攻撃に転じられない。オルティスが立ち上がって反撃しようとしたところでパントーハがグラウンドゲームに持ち込み、しばらくこう着状態が続くも、オルティスがうまく逃げてスタンディングに戻った。終盤はオルティスが反撃に出てパントーハに組み付き、膝蹴りやボディへのパンチで削っていった。
3名のジャッジはいずれもオルティスの勝利を支持している。
フライ級マッチ 5分3ラウンド
○ダスティン・オルティス vs. アレクサンドル・パントーハ●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ダスティン・オルティス
「パントーハはものすごくタフなヤツだ。なんてこった、手ごわかったぜ。背後を取られて身動きが取れなくなった時はイラついた。脱出の道を切り開けるように、あと少し動けたらよかったんだけど。でも、相手が何もさせてくれなくて。スクランブルは得意なんだ。そこが自分の長けているところだと思っている。でも、それをやらせないなんて相手がすごかったってこと。(次の相手に関しては)特にないけど、前に進みたい。今回の試合でたくさんのことを学んだ。とにかく目の前にあることに集中する。特に誰とやりたいというのはない。自分より上の人とは結構戦ってきたしね。前進することに集中している」
難敵パントーハに手こずるも白星を手に入れたオルティス
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