日本時間4月22日(日)、ニュージャージー州アトランティックシティのアトランティックシティ・ボードウオーク・ホールでUFCファイトナイト・アトランティックシティが開催され、メラブ・ドバリシビリ対リッキー・シモンのバンタム級マッチが行われた。
開始早々、右の回し蹴りで急襲を狙ったドバリシビリはさらにスピードに乗って強烈なボディショットを披露する。シモンは落ち着いて対処しており、ドバリシビリの回し蹴りを再度退けて押し倒すも、背後を取られてテイクダウンを奪われた。その後、コンビネーションを食らわせたドバリシビリがペースを上げてシモンに襲いかかり、一度はダウンを取ってフィニッシュ目前までいくが、ダメージを受けながらも必死にこらえたシモンが何とか耐え抜いた。
ドバリシビリは第2ラウンドに入ってもペースが落ちず、食らいつくシモンの足を取って倒しにかかる。それも耐えたシモンはドバリシビリを押し倒し、鋭いエルボーを入れて削っていくが、ドバリシビリがうまく逃げた。ドバリシビリに背後を取られたシモンは側転しながら防御し、ケージ際で相手を振り落としてみせる。
最終ラウンドもドバリシビリの体力はほとんど落ちていない様子で、シモンの背後からテイクダウンを狙い、ケージ際で引きずり倒そうとするも、シモンが切り返して背後にまわる。スタンディングに戻ると、ボディショットを打ち込んでいったシモンに対し、ドバリシビリはテイクダウンを仕掛けた直後に力強いワンツーでダメージを与えた。ラウンド後半のグラウンド勝負はドバリシビリのテイクダウンからシモンがマウントポジションを確保し、しばらくは攻防が続くも、シモンがギロチンを決めてフィニッシュを狙う。技はかかっているように見えたものの、もがくドバリシビリはタップせず、1分前後を耐え抜いて試合終了のホーンを聞いた。
しかしながら、試合終了を告げられてもドバリシビリは立ち上がれず、ニュージャージー州アスレチック・コントロール・ボードが協議した結果、シモンのTKO勝利との裁定が下っている。
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●メラブ・ドバリシビリ vs. リッキー・シモン○
3ラウンド(5分)TKO
リッキー・シモン
「起き上がって相手の目を見たらイッていたんだ。かなりきつくチョークを仕掛けていたし、相手は失神していた。相手の体をまたぐように立っていたけど、ぐったりしていたからね。落ちていたし、その後でぐったりしていた。この数年、ベニート・ロペスが俺から逃げ続けている。たくさんの試合から手を引いている。俺がヤツを狙う」
メラブ・ドバリシビリ
「相手にテイクダウンを許して動けなかった。とにかく待っていただけ。残り時間がほんの少ししかなかったからね。終わった後、ただ疲れていたから横になっていたんだ。自分が勝ったのは分かっていたし。医者から横になるように言われた。何で相手に流れたのか分からない。俺は自分が勝者だと思っている。この試合に負けたつもりはない。とにかくもっと試合がしたい。忙しくしていたいんだ」
前半はドバリシビリが圧倒もシモンがギロチンでTKO勝利
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