ブラジルファンの大声援を受けて登場したレイチは序盤こそハーマンソンの速い動きに対応がやや遅れ気味だったものの、シングルレッグから相手をケージに押し付けて得意の流れにつなげる。ハーマンソンもレイチの動きに対してうまく切り返していったが、レイチは下のポジションからも関節技を狙ってプレッシャーをかけた。
次のラウンドは開始直後にレイチがテイクダウンをしかけ、倒される間にハーマンソンはどこかを傷めたようで痛がる表情を見せる。そのまま技を決めにいったレイチはそれでも粘るハーマンソンを仕留めようと体勢を変えていったが、結局、技が解けてしまった。以降もレイチがマウントポジションを維持し続けるも、決めきれずにラウンド終了を迎える。
インターバル中、レフェリーからハーマンソン側に負傷の具合を確認するよう指示があり、コーチの問いかけに試合続行を告げたハーマンソン。最後のラウンドが始まった直後にレイチに急襲し、首を取ってフィニッシュのチャンスを得たが、レイチの逆襲にあってピンチに陥る。それでも、レイチの技をくぐり抜けてマウントポジションを手に入れたハーマンソンは残る力を振り絞ってパウンドを浴びせ、防御できずに打たれ続けるレイチを見たレフェリーが試合を止めて大逆転のTKO勝利を収めた。
#UFC224 始まってます😆
— UFC Japan (@ufc_jp) May 12, 2018
ターレス・レイチ🆚ジャック・ハーマンソン👊 pic.twitter.com/O5p4wd1Y7Q
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
●ターレス・レイチ vs. ジャック・ハーマンソン○
3ラウンド(2分10秒)TKO
ジャック・ハーマンソン
「第1ラウンドで肋骨を折ってしまい、続けるのが難しかった。ターレスは素晴らしいファイターだけど、コーチと取り組んだ最初の柔術クラスでディフェンスを学んだんだ。俺のグラウンド&パウンドは世界で一番だと思っている。一度コネクトしてしまえば、誰にもチャンスはない」