日本時間6月2日(土)、アメリカ・ニューヨーク州ユーティカのアディロンダック・バンク・センターにてUFCファイトナイト・ユーティカが開催され、ベラル・ムハマッド対チャンス・レンカンターのウェルター級マッチが行われた。
近い距離に控えながらも相手の動きを警戒して手数が少なかった序盤を経て、ムハマッドが相手の顔面にパンチをヒットさせるとレンカンターもジャブを繰り出して有効打を狙いにった。積極的に前に出るムハマッドに対し、あまり攻撃することのなかったレンカンターだが、ラウンド終盤にはムハマッドのアゴに強烈な一撃を食らわせている。
第2ラウンド開始早々にムハマッドがタックルからテイクダウンを成功させたが、レンカンターがうまく防いでスタンディングに戻し、ムハマッドとの打ち合いに集中した。それでも、試合のペースをコントロールしたムハマッドがレンカンターにプレッシャーをかけ続けてラウンドを締めくくっている。
優位に立つムハマッドは長身のレンカンターの懐に飛び込んでジャブを当てつつ、残り時間2分を切ろうかというタイミングではテイクダウンも狙っていった。その後、さらにテイクダウンを成功させたムハマッドはレンカンターの背後にまわってチョークを仕掛けるも、技を決めきれずにフィニッシュはかなわなかった。
フルラウンドの末、3名のジャッジはムハマッドに軍配を上げている。
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○ベラル・ムハマッド vs. チャンス・レンカンター●
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
ベラル・ムハマッド
「まさに1週間前に対戦相手が変わり、ニコ(プライス)みたいなオーソドックスの相手から、4連勝中の長身のサウスポーになった。準備しないといけなかった時間でもっとうまくなれたと思うし、試合のたびに成長している。誰が相手になろうと関係なく、試合には自信をもって臨めている。ケガがないから、すぐに試合に戻りたい。できればランキング入りしている誰かが俺との試合にOKを出してくれたらいいんだけどね。日中に飲み食いできなかったラマダン(約1カ月に渡り日中の飲食を立つイスラム教徒の義務のひとつ)中のトレーニングもへっちゃらだった。俺より上位のランカーたちはみんなが俺を恐れている。俺との試合を断り続けているのさ。これで4連勝だから、ランカーだって俺との試合をそう長くは断れないはずだ」
ムハマッドがレンカンターを圧倒
UFCファイトナイト コメント 試合結果