米アンチ・ドーピング機構(USADA)は現地9日(火)、禁止薬物の陽性反応が出たT.J.ディラショー(33歳、米カリフォルニア州ヨーバリンダ)が2年の出場停止処分を受けたことを発表した。
ディラショーが2019年1月18日に競技内検査で提出した尿サンプルから、組み換え型ヒトエリスロポエチン(rHuEPO)が検出された。rHuEPOは赤血球の産生をうながし、酸素運搬機能ならびに有酸素能力を高めるために使用される合成ホルモンで、世界アンチ・ドーピング機構の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング・ポリシーの下、ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質に属する禁止薬物である。
「あらゆるレベルの全ての競技において勝利へのプレッシャーがまぎれもなく存在し、緊迫したものであることはわれわれ全員が知っている」とUSADAのトラビス・T.タイガーとCEOは語った。
「それこそまさに、クリーンなアスリートの権利や健康、安全性を守りつつ、今回の件のようにプレッシャーに負けてルール違反を選んだ者に現実的で意義ある方法で責任を負わせるため、強力な反ドーピングの取り組みが必要な理由なのだ」
UFCアンチ・ドーピング・ポリシーによって非特定物質の違反に科される標準的な処分である2年間の出場停止期間は、ディラショーのサンプルが採取された2019年1月18日に始まっている。
T.J.ディラショーに関するUFC声明
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