ニックネームをつけられるなら格好のいいものを望みたいところだ。オーストリア・ザルツブルグを拠点にして戦ってきた22歳のファイターにつけられた“オーストリアン・ワンダーボーイ“の異名はなかなか強烈だが、それ以上に強烈なのがこのニックネームの持ち主であるイスマイル・ナウルディエフが2月にプラハで飾ったデビュー戦だった。
代役としてショートノーティスでミシェル・プラゼレスとの対戦に臨んだナウルディエフは、判定勝ちでプラゼレスの8連勝を止めた。さらにいえば、この3週間前に一試合をこなしてのことだった。
今週末にラスベガスでナウルディエフが対峙するのは、1月にカイル・スチュワートを第1ラウンドでサブミットしたチャンス・レンカンターだ。
ウェルター級には常に多くの才能あるファイターがひしめき、そこに加わったばかりで先への道を模索しようとするのは難しい。しかし、プラゼレスに対する勝利でナウルディエフはすでにいくらかの注目を集めており、パフォーマンスをさらに高めることができれば、もっと多くの人がこの才能豊かなニューカマーの存在に気づくだろう。