ドス・アンジョス、サフィジーヌに競り勝ってウェルター級白星発進!

UFCファイトナイト 試合レポート
UFCファイトナイト・シンガポール:タレック・サフィジーヌ vs. ハファエル・ドス・アンジョス【シンガポール・カラン/2017年6月17日(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・シンガポール:タレック・サフィジーヌ vs. ハファエル・ドス・アンジョス【シンガポール・カラン/2017年6月17日(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間6月17日(土)、シンガポール・インドア・スタジアムを舞台に開催されたUFCファイトナイト・シンガポールで元UFCライト級王者のハファエル・ドス・アンジョスと元Strikeforceウェルター級王者のタレック・サフィジーヌによる豪華な一戦が実現した。

第1ラウンド、オーソドックスな長身のサフィジーヌはサウスポーのドス・アンジョスの前進に無理はせずに大きく右に下がりながら強烈な右ハイ、そして右ミドルを打ち分ける。1分ほど経過したところで、ドス・アンジョスのローとサフィジーヌのミドルが交錯し、ドス・アンジョスがバランスを崩すとサフィジーヌがすぐに上を取った。

ドス・アンジョスの下からのサブミッションを潰したサフィジーヌは立ち上がるドス・アンジョスを変形の首相撲にとらえると、膝蹴りを数発突き上げたものの、ドス・アンジョスがこれを突き放して両足タックルを成功させ、トップポジションを奪取。足を越したドス・アンジョスが強引にキムラを狙ったが、サフィジーヌはこれを振りほどいて立ち上がる。強気に前に出るドス・アンジョスが相手に金網を背負わせるとタイミングよく右のフックを命中させるもサフィジーヌは食い下がった。

サウスポーにスイッチしたサフィジーヌがキレのある右のパンチに加えてノーモーションの左ローを繰り出すが、ドス・アンジョスも左右のパンチを振るいながら強引に前に出続ける。ドス・アンジョスは相手を金網に押し込み、豊富にヒザ蹴りを繰り出しながら、両足タックルへと切り替えるチャンスをうかがっていたが、サフィジーヌは相手のタックルはしっかりと差し上げ容易に主導権は渡さない。ラウンド中盤を過ぎると両者の運動量は目に見えて落ち始め、ドス・アンジョスが鋭いジャブと伸びのある左とともに距離を詰めたものの、サフィジーヌが横に回りながら綺麗なカウンターを繰り出すシーンが見られた。

最終ラウンドに入ると、ドス・アンジョスの前進に対し、サフィジーヌはスイッチしながら距離を取り、うまくカウンターのジャブをまとめ始める。ドス・アンジョスが一気に距離を詰めたところに、サフィジーヌはすぐさま相手を首相撲にとらえて重たいヒザを突き上げた。しかし、ドス・アンジョスがアタックの頻度を落とすことはなく、常に前に出ながら左右のパンチと胴タックルで試合終了のブザーが鳴るまで圧力をかけ続けた。

実力者同士の本戦は第1ラウンドこそ、ややグラウンドでの攻防が見られたものの、その後、両者の戦いはスタンドでの攻防に終始し、共に決定打を得ることはなかった。しかしながら、試合全体を通じて終始圧力をかけ続けたドス・アンジョスがユナニマス判定で勝利し、ウェルター級デビュー戦に白星で華を添えた。

この結果、ライト級ランキング5位のドス・アンジョスは26勝9敗、ウェルター級ランキング11位につけるサフィジーヌの戦績は16勝7敗となっている。
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