T.J.ディラショー
ニックネーム:キラショー
出身地:アメリカ・エンジェルスキャンプ
階級:バンタム級
T.J.ディラショーとヘナン・バラオンのタイトルマッチほど、興奮し――そして驚かされた――試合はない。ディラショーは2014年5月にバラオンを下し、バンタム級王者になった。
ラスベガスのUFC 173でバラオンと対戦した時、ディラショーのプロとしての記録は10勝2敗と明らかに分が悪かった。MMA史上、最強のバンタム級と呼ばれたバラオンは、34勝1敗という記録を誇り、9年間無敗の22連勝中だった。
ところが、試合が始まるとディラショーが驚きの番狂わせを起こす。早いパンチと並外れたフットワークで第5ラウンドTKO勝ちを決めるまで終始バラオンを圧倒した。
「信じるだけでいいんだぜ!」とディラショーはオクタゴンで叫んだ。「自分が世界一だって思っていれば、そうなるんだ!」
ここまでのディラショーの道のりは決して華々しくはなかった。しかし、2010年にプロに転向してからは早い成長を見せている。
カリフォルニア州立大学フラトン校時代にレスリングでNCAA(全米大学体育協会)の選抜選手になり、ディラショーは友人のユライア・フェイバーの勧めもあって、チーム・アルファ・メールに加わった。プロ最初の4戦で勝利していたが、突破口となったのはリアリティ番組の『ジ・アルティメット・ファイター』に出る契約をしたことだった。彼が出場したのは2011年のチーム・ビスピン対チーム・ミラーの戦いだ。
2戦で勝利したディラショーはジョン・ドッドソンとのトーナメント決勝に進む。2011年12月のジ・アルティメット・ファイター・フィナーレで彼はUFC公式デビューを果たすが、第1ラウンドでTKO負けを喫した。しかし、この敗北の後も彼がバンタム級のトップに上り詰めるスピードを緩めることはなかった。
事実、その後の6戦で彼は5勝を挙げ、バンタム級王者、バラオンへの挑戦権を得る。試合の勝利で彼は王座を手に入れ、UFCのパウンド・フォー・パウンドと呼ばれる存在になった。
2014年8月のバラオンとの再戦は実現しなかったが、それでもディラショーはUFC 177でジョー・ソトに第5ラウンドKO勝ちして王座を防衛した。
2015年7月25日にシカゴで行われたファイトナイトではバラオン相手にタイトル防衛に成功している。
どんなトレーニングをしていますか?
オレの1日はまず朝練、次にレスリングかグラップリング、スパーリングをして、それから午後はBANGムエタイに取り組むって流れだね。夕方はストレングス&コンディショニングをやって、各プラクティスの間には休憩と回復の時間を取る。
ファイターとしてのトレーニングを始めたのはいつ? きっかけは?
トレーニングを始めたのは大学を卒業したあと。レスリングのキャリアは大学で終えた。レスリングでは全部の目標を達成できなかったけど、まだ戦いたかった。オールラウンドなアスリートだったから、ファイターならいけるんじゃないかと思ってね。それで挑戦したんだ。
どんなランクとタイトルを持っていますか?
2度のUFCバンタム級王者だ。
ヒーローはいますか?
いや。
あなたにとってUFCでとは?
この2年間、目指してきたものに一歩近づくことだ。
大学には行きましたか?
カリフォルニア州立大学フラトン校で、運動・臨床実践科学の学士を取った。
ファイターになる前は何をしていましたか?
学生さ。
アマチュア競技での実績は?
NCAAの選抜に3回選ばれ、(レスリングで)全米10位になった。
●TUF14でチーム・ビスピンに所属
●サブミッション勝ち3回(RNC2回、ネッククランク)、ノックアウト勝ち8回
●過去6戦で5勝
●プロデビューは2010年

T.J.ディラショー
FIGHTER INFO
RECORD
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ファイトボーナス
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PROFILE
出身 | USA, Angels Camp |
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スタンス | Orthodox |
年齢 | 36 |
身長 | 167.6 cm |
体重 | 61.2 kg |
リーチ | 170.2 cm |
UFC CAREER STATS
SLpM | SApM | 全打撃数 | 有効打 | クリンチ | テイクダウン | サブミッション |
---|---|---|---|---|---|---|
5.26 |
3.27 |
1510 of 3164 47.72% |
1115 of 2706 41.2% |
268 of 341 78.59% |
23 of 75 30.67% |
12 |
FIGHT HISTORY
結果 | 日付 | イベント | 対戦相手 |
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Win (Decision - Split) | 2021.07.25 Sun | UFCファイトナイト・ラスベガス32/2021年 | コーリー・サンドヘイゲン |
Loss (KO/TKO) | 2019.01.20 Sun | UFCファイトナイト・ブルックリン/2019年 | ヘンリー・セフード |
Win (KO/TKO) | 2018.08.05 Sun | UFC 227 | コーディ・ガーブラント |
Win (KO/TKO) | 2017.11.05 Sun | UFC 217 | コーディ・ガーブラント |
Win (Decision - Unanimous) | 2016.12.31 Sat | UFC 207 | ジョン・リネカー |
Win (Decision - Unanimous) | 2016.07.10 Sun | UFC 200 | ハファエル・アスンソン |
Loss (Decision - Split) | 2016.01.18 Mon | UFC Fight Night | ドミニク・クルーズ |
Win (KO/TKO) | 2015.07.26 Sun | UFC on FOX | ヘナン・バラオン |
Win (KO/TKO) | 2014.08.31 Sun | UFC 177 | ジョー・ソト |
Win (KO/TKO) | 2014.05.25 Sun | UFC 173 | ヘナン・バラオン |
Win (Decision - Unanimous) | 2014.01.16 Thu | UFC Fight Night | Mike Easton |
Loss (Decision - Split) | 2013.10.10 Thu | UFC Fight Night | ハファエル・アスンソン |
Win (KO/TKO) | 2013.04.21 Sun | UFC on FOX | Hugo Viana |
Win (KO/TKO) | 2013.03.17 Sun | UFC 158 | Issei Tamura |
Win (Submission) | 2012.07.12 Thu | UFC on FUEL TV | Vaughan Lee |
Win (Decision - Unanimous) | 2012.02.16 Thu | UFC on FUEL TV | Walel Watson |
Loss (KO/TKO) | 2011.12.04 Sun | The Ultimate Fighter | ジョン・ドッドソン |