ジョニー・ヘンドリックスがUFCウェルター級王者として君臨したのは2014年の9カ月足らずの期間だ。しかし、彼がこの階級のエリートファイターに属することは間違いなく証明されている。
多くのファンから”ビッグ・リッグ”のニックネームで知られる彼は、ダラス在住オクラホマ出身のただのお人好しではない。彼はパワフルなパンチャーであり、優秀なレスラーであり、決して降伏しない無情なファイターだ。
ヘンドリックスはロビー・ローラーとの5ラウンドにもつれ込んだ2度に及ぶ激しい対戦で、そのオールラウンドなスキルを発揮した。1戦目は2014年3月のUFC 171。2人の戦士は文字通りノンストップでヘビーショットを応酬した。結果はヘンドリックスが最終ラウンドで判定勝ちし、空位だったウェルター級のベルトを手にしている。
試合の最中にUFCアナウンサーのジョー・ローガンはこう述べた――「たった1つ、ジョニー・ヘンドリックスが知っていることがあるとすれば、それは勝ち方だ」。
同じ年の12月、UFC 181の再戦でヘンドリックスとローラーは再び5ラウンドまで死闘を繰り広げたが、今度はローラーが判定勝ちを奪った。
ローラーに勝つ以前にもヘンドリックスには王者になるチャンスがあった。待望のUFC 167で、彼は9度の王座防衛に成功し、MMAの象徴ともいえるジョルジュ・サンピエール(GSP)と対峙している。しかし、ここではGSPが波紋を呼ぶ判定勝ちを得てヘンドリックスのベルト獲得を阻んだ。
2人の試合から1カ月後、サンピエールは無期限の戦線離脱を発表し、ヘンドリックス対ローラーのウェルター級王座決定戦が決まった。
ヘンドリックスはローラーへの敗北から立ち直り、2015年3月にマット・ブラウンを相手に3ラウンド判定勝ちを決め、戦績を17勝3敗とした。ノックアウト勝ちは8回で、サブミッション勝ちが1回。判定勝ちが8回というのは、オクタゴンの中で決して降伏しない彼の精神のたまものだろう。
彼のパワフルな打撃はどんなファイターにとっても脅威だ。同時に彼は優れたレスラーでもあり、高校時代には2度の全国タイトルを、オクラホマ州立大学時代には全米のディビジョン1で2度の王者に輝いている。
どんなトレーニングをしていますか?
朝は午前9時に起きて風呂に入り、45分間のランニング。その後は午後1時から最初のワークアウトに向かう。家に帰ったら家族と過ごし、最後に午後8時からのプラクティスに向かう。
ファイターとしてのトレーニングを始めたのはいつ? きっかけは?
2007年の6月だ――理由は世界王者になるため。
どんなランクやタイトルを持っていますか?
元UFCウェルター級王者、ディビジョン1オールアメリカンに4度、ディビジョン1ナショナル王者に2度。
ヒーローはいますか?
神だ。
得意なテクニックは?
顔面へのパンチ。
あなたにとってUFCとは?
UFCで戦っていることがオレの全てだ。ここはベストファイターたちが集う場所だからな。ベストの連中と戦うこと――それがオレの望みなんだ。
大学には行きましたか?
オクラホマ州立大学で中等教育の学士号を取った。
ファイターになる前の仕事は?
学生さ。
●ロンバードとの試合がヘンドリックスのUFCミドル級デビューだった
●WECでの戦績は2勝0敗、ジャスティン・ハスキンス(2ラウンドTKO)、アレックス・セルジュコフ(3ラウンド判定)に勝利し、セルジュコフ戦でファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得
●ノックアウト勝ち8回、サブミッション勝ち1回(ダースチョーク)
●過去15戦で9勝
●1ラウンドフィニッシュは5回

ジョニー・ヘンドリックス
Bigg Rigg
FIGHTER INFO
RECORD
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ファイトボーナス
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PROFILE
出身 | USA, Ada |
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スタンス | Southpaw |
年齢 | 40 |
身長 | 175.3 cm |
体重 | 83.9 kg |
リーチ | 175.3 cm |
UFC CAREER STATS
SLpM | SApM | 全打撃数 | 有効打 | クリンチ | テイクダウン | サブミッション |
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3.49 |
3.99 |
1434 of 2596 55.24% |
942 of 2063 45.66% |
469 of 596 78.69% |
69 of 147 46.94% |
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